ここまで来てようやく足を止め、恐る恐る振り向いてみると雪菜は追いかけてきていなかった。
途中で諦めて帰ったのかも知れない。
全身の力が抜けてヘナヘナと座り込んでしまいそうになるが、どうにか建物の塀に片手をついて体制を保った。
どこからか雪菜が飛び出してきて私を捕まえるかも知れない。
そんな恐怖心から、座り込むこともできなかった。
「君、大丈夫?」
近くの飲み屋から出てきた50代くらいのサラリーマンが赤ら顔で声をかけていた。
「助けてください!」
咄嗟にすがりついて助けを乞う。
このままだと、私はどこにも行き場がなくなってしまう。
だけど後から出てきた同僚と思われう男性たちに「ちょっと島田さんなにしてるんですか。ナンパはやめてくださいよ」と、たしなめられて行ってしまった。
ふたたびひとりになった不安が押し寄せてくる。
どこかのお店に入ろうか。
それとも警察に連絡か……。
途中で諦めて帰ったのかも知れない。
全身の力が抜けてヘナヘナと座り込んでしまいそうになるが、どうにか建物の塀に片手をついて体制を保った。
どこからか雪菜が飛び出してきて私を捕まえるかも知れない。
そんな恐怖心から、座り込むこともできなかった。
「君、大丈夫?」
近くの飲み屋から出てきた50代くらいのサラリーマンが赤ら顔で声をかけていた。
「助けてください!」
咄嗟にすがりついて助けを乞う。
このままだと、私はどこにも行き場がなくなってしまう。
だけど後から出てきた同僚と思われう男性たちに「ちょっと島田さんなにしてるんですか。ナンパはやめてくださいよ」と、たしなめられて行ってしまった。
ふたたびひとりになった不安が押し寄せてくる。
どこかのお店に入ろうか。
それとも警察に連絡か……。



