カレーを食べ終わってまたふたりでシンクに立ち、洗い物をしていたとき雪菜にそう聞かれた。
「特にないかなぁ?」
今はまた少し外に出ることが怖くなっている。
いつ、どこで怜也に会うかわからない。
すれ違う人たちが全員怪しく見えてしまう。
「それなら部屋で一緒に映画でも見ようか」
「それいいね!」
雪菜は映画見放題にも加入していて、いつでも好きなときに映画を見ることができる。まさに理想的な生活を送っている。
「じゃ、早く片付けちゃおう」
鼻歌まじりに洗い物を続ける。
両手が泡だらけでカレー皿を手にした時、雪菜が顔を近づけてきた。
なに?
と言おうと思って顔を向けると、その距離は息がかかるくらいに近かった。
更に雪菜の目は少しだけ薄められている。
私は自然と目を閉じてそれを受け入れていた。
フワリと感じる唇は、男の子たちよりも柔らかい。
雪菜が男の子だったらいいのに?
ううん、そんなことない。
「特にないかなぁ?」
今はまた少し外に出ることが怖くなっている。
いつ、どこで怜也に会うかわからない。
すれ違う人たちが全員怪しく見えてしまう。
「それなら部屋で一緒に映画でも見ようか」
「それいいね!」
雪菜は映画見放題にも加入していて、いつでも好きなときに映画を見ることができる。まさに理想的な生活を送っている。
「じゃ、早く片付けちゃおう」
鼻歌まじりに洗い物を続ける。
両手が泡だらけでカレー皿を手にした時、雪菜が顔を近づけてきた。
なに?
と言おうと思って顔を向けると、その距離は息がかかるくらいに近かった。
更に雪菜の目は少しだけ薄められている。
私は自然と目を閉じてそれを受け入れていた。
フワリと感じる唇は、男の子たちよりも柔らかい。
雪菜が男の子だったらいいのに?
ううん、そんなことない。



