当時のような衝撃は受けない。
「おかずはなにを作るつもりでいたの?」
「カレーを作ろうと思って」
「朝から?」
驚いて聴くと、カレーなら作り置きができるからだと言う。
雪菜も少し疲れてきているのかもしれない。
だから私が家事をすると言っているのに……。
さっそくカレーの具材を切っていると、雪菜が手元を覗き込んできた。
「そんなに見られてたら恥ずかしいよ」
いくら作り慣れたカレーでも、ジッと見られているとどこかで失敗しそうで怖い。
「ごめんごめん、千尋って指がキレイだなぁと思って」
「え、そう?」
初めて言われたことで驚き、作業する手を止めて自分の手をマジマジと見つめる。
キレイなのかどうかはよくわからない。
「白くて真っ直ぐで、キレイだよ」
「雪菜の手だって指がスラッと長くてキレイだよね」
私はそう言って雪菜の右手を掴んで見つめた。
雪菜は身長が高いから、手も大きい。
「おかずはなにを作るつもりでいたの?」
「カレーを作ろうと思って」
「朝から?」
驚いて聴くと、カレーなら作り置きができるからだと言う。
雪菜も少し疲れてきているのかもしれない。
だから私が家事をすると言っているのに……。
さっそくカレーの具材を切っていると、雪菜が手元を覗き込んできた。
「そんなに見られてたら恥ずかしいよ」
いくら作り慣れたカレーでも、ジッと見られているとどこかで失敗しそうで怖い。
「ごめんごめん、千尋って指がキレイだなぁと思って」
「え、そう?」
初めて言われたことで驚き、作業する手を止めて自分の手をマジマジと見つめる。
キレイなのかどうかはよくわからない。
「白くて真っ直ぐで、キレイだよ」
「雪菜の手だって指がスラッと長くてキレイだよね」
私はそう言って雪菜の右手を掴んで見つめた。
雪菜は身長が高いから、手も大きい。



