「それじゃ、先生には相談しておこうよ。このままじゃ千尋の居場所がなくなっちゃう」
せっかく資格取得のためにここまでやってきたのに、それだけは避けたかった。

私はここで心機一転頑張ると決めたんだから。
「ごめんね雪菜どこまでも迷惑かけて」
「謝るのはやめてよ、雪菜のせいじゃないんだから」

その言葉に私は左右に首を振った。
「勉強するためにここに来たのに、結局恋愛に興味が向いちゃったんだもん。浮ついてたんだと思う」
なにもかも、雪菜に指摘されていたことだった。

それを私は雪菜が嫉妬しているのだと決めつけて、聞き入れなかった。
全部自分のせいだ。
「そこまで反省してるならもう大丈夫だね。ウチもついてるし、これから先はなにもかもうまくいくよ」

☆☆☆

雪菜が言った通り、校長先生にクラス内の状況を説明すると迅速に対応をしてくれた。