必死で走って交番へ向かっている途中で雪菜と出会った。
「千尋、大丈夫!?」
「うん……いや、大丈夫じゃないかも」
足を止めている間にも剛志が追いかけてきそうでゆっくりしてはいられない。
雪菜に肩を貸してもらいながら、今度は怪我をした足を引きずるようにして歩き出す。
友達の顔をみたことで緊張が解けてきたのか、痛みはさっきよりも強く感じている。
「心配になって来てみれば、やっぱり」
と、雪菜は呆れ顔だ。
「雪菜、この時間に寮を出てきたの?」
もう9時近い時間になっている。
この時間からの外出は禁止されているはずだ。
「言いそびれてたけど、ウチもちょっと前からアート借りてひとり暮らしなんだよ」
「え、そうなんだ!?」
「うん。だから今日はこのままウチのアパートに来てもらうけど、いい?」
そっちのほうが心強い。
剛志にはもう寮の場所がバレているんだから。
「その前に警察に行かなきゃ」
「違うでしょ。警察の前に手当しないと」
また雪菜は呆れ顔だ。
「千尋、大丈夫!?」
「うん……いや、大丈夫じゃないかも」
足を止めている間にも剛志が追いかけてきそうでゆっくりしてはいられない。
雪菜に肩を貸してもらいながら、今度は怪我をした足を引きずるようにして歩き出す。
友達の顔をみたことで緊張が解けてきたのか、痛みはさっきよりも強く感じている。
「心配になって来てみれば、やっぱり」
と、雪菜は呆れ顔だ。
「雪菜、この時間に寮を出てきたの?」
もう9時近い時間になっている。
この時間からの外出は禁止されているはずだ。
「言いそびれてたけど、ウチもちょっと前からアート借りてひとり暮らしなんだよ」
「え、そうなんだ!?」
「うん。だから今日はこのままウチのアパートに来てもらうけど、いい?」
そっちのほうが心強い。
剛志にはもう寮の場所がバレているんだから。
「その前に警察に行かなきゃ」
「違うでしょ。警察の前に手当しないと」
また雪菜は呆れ顔だ。



