私は口を手で覆ってトイレへと駆け込んだのだった。
☆☆☆
もしも剛志が整形した怜也だったら?
怜也のことは極力思い出さないようにしてきたけれど、背格好は似ているかも知れない。
髪質は剛志の方が硬い気がするけれど、それはシャンプーやウィッグとかで変えることができる。
グルグルと考えている間にキッチンから「できたよ」と、声を掛けられた。
部屋の中にはカレーの匂いが立ち込めていることに、ようやく気が付き、笑顔でふりむく。
「あ、ありがとう」
とぎこちなく言って、食器棚ならお皿を取り出す。
横目で様子を見ていると剛志が鍋からルーをすくって味見しているのが見えた。
どうやらなにも入っていないみたいだ。
ふたりぶんのお皿にそれぞれお米をよそって、ルーをかける。
ダイニングテーブルに運んだとき、玄関先に置きっぱなしにしているボストンバッグに視線が向いた。
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もしも剛志が整形した怜也だったら?
怜也のことは極力思い出さないようにしてきたけれど、背格好は似ているかも知れない。
髪質は剛志の方が硬い気がするけれど、それはシャンプーやウィッグとかで変えることができる。
グルグルと考えている間にキッチンから「できたよ」と、声を掛けられた。
部屋の中にはカレーの匂いが立ち込めていることに、ようやく気が付き、笑顔でふりむく。
「あ、ありがとう」
とぎこちなく言って、食器棚ならお皿を取り出す。
横目で様子を見ていると剛志が鍋からルーをすくって味見しているのが見えた。
どうやらなにも入っていないみたいだ。
ふたりぶんのお皿にそれぞれお米をよそって、ルーをかける。
ダイニングテーブルに運んだとき、玄関先に置きっぱなしにしているボストンバッグに視線が向いた。



