と言われて振り向いた。
店長は右手に茶色い折りたたみ財布を持っている。
「あ!」
ついさっき出していたものだから確かに男性のものだと覚えている。
「財布の忘れ物かぁ、警察にいかないといけないから面倒なんだよな」
太田店長が困ったように頭をかく。
警察へ持っていけば長時間拘束されてしまうことになる。
店が終わってから行けば終わるのは深夜近くになってしまうはずだ。
「私、持って行きましょうか?」
「え?」
「きっとまだ近くにいるはずです。私もう上がりですし、ついでに探してみますね」
「そうか。それならお願いしようかな」
「はい」
私は店長から財布を受け取り、大急ぎで着替えるために従業員入り口から奥へと入っていったのだった。
☆☆☆
今までにないくらいの速さで制服に戻った私は外に飛び出して左右の道を確認した。
表通りをどっちに向かっただろう?
店長は右手に茶色い折りたたみ財布を持っている。
「あ!」
ついさっき出していたものだから確かに男性のものだと覚えている。
「財布の忘れ物かぁ、警察にいかないといけないから面倒なんだよな」
太田店長が困ったように頭をかく。
警察へ持っていけば長時間拘束されてしまうことになる。
店が終わってから行けば終わるのは深夜近くになってしまうはずだ。
「私、持って行きましょうか?」
「え?」
「きっとまだ近くにいるはずです。私もう上がりですし、ついでに探してみますね」
「そうか。それならお願いしようかな」
「はい」
私は店長から財布を受け取り、大急ぎで着替えるために従業員入り口から奥へと入っていったのだった。
☆☆☆
今までにないくらいの速さで制服に戻った私は外に飛び出して左右の道を確認した。
表通りをどっちに向かっただろう?



