「ええい、ここまできたんだ!」
先頭にいた男が立ち上がると、彼らは次々と立ち上がった。
「行くぞ!」
懐から短刀を出した男の声に、おお、と応え、同じく懐から刃物を取り出す。
「我らが大ムカデ様のために!」
「龍の肉を供えて復活していただくのだ!」
口々に叫び、切りかかる。
「賊だ!」
雨刻は叫び、腰の銃を抜きざま撃つ。ふたりの護衛もまた威嚇のために撃った。だが、彼らは止まらない。
銃声は部屋の中にも響く。
障子が開き、虹夜が姿を現した。
「殿下、お控えを!」
「お前が皇子だな!」
賊のひとりが叫ぶが、虹夜はかまわず雨刻に聞く。
「彼女は」
「ここにはおられません」
「ならばいい。任せた」
言って、虹夜はその場で彼らを眺める。
「なめた真似を!」
ひとりが短刀を構えて虹夜に向かうが、雨刻は銃で彼を撃った。倒れ伏す彼を越え、別のひとりが襲いかかる。
が、護衛が銃を撃ち、あえなく彼も倒れた。
訓練された護衛と彼らでは、力量にも武器にも差がありすぎた。
彼らはすぐに全員が地に倒れ伏した。
先頭にいた男が立ち上がると、彼らは次々と立ち上がった。
「行くぞ!」
懐から短刀を出した男の声に、おお、と応え、同じく懐から刃物を取り出す。
「我らが大ムカデ様のために!」
「龍の肉を供えて復活していただくのだ!」
口々に叫び、切りかかる。
「賊だ!」
雨刻は叫び、腰の銃を抜きざま撃つ。ふたりの護衛もまた威嚇のために撃った。だが、彼らは止まらない。
銃声は部屋の中にも響く。
障子が開き、虹夜が姿を現した。
「殿下、お控えを!」
「お前が皇子だな!」
賊のひとりが叫ぶが、虹夜はかまわず雨刻に聞く。
「彼女は」
「ここにはおられません」
「ならばいい。任せた」
言って、虹夜はその場で彼らを眺める。
「なめた真似を!」
ひとりが短刀を構えて虹夜に向かうが、雨刻は銃で彼を撃った。倒れ伏す彼を越え、別のひとりが襲いかかる。
が、護衛が銃を撃ち、あえなく彼も倒れた。
訓練された護衛と彼らでは、力量にも武器にも差がありすぎた。
彼らはすぐに全員が地に倒れ伏した。



