「史上最強の虐げキャラは君だ!」選手権開催

 邪悪な兄弟がいた。金が無くて困っていた二人は一獲千金の機会を探し求めていた。
 こんな告知が目に入ってきたのは、そんな時だった。
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和風恋愛シンデレラファンタジーの世界観で、悪役キャラが魅力的な物語を募集します。
ヒロインを苦しめる悪役は、誰かに認められたい、愛されたい、上に立ちたい――そんな“他人依存”や“自己中すぎる欲望”をこじらせた、強烈な悪役キャラクターをお待ちしております。
「ヒーローのお嫁に行きたいから邪魔なヒロインを潰す」「両親に褒められたいから、ヒロインの足を引っ張る」そんな人間臭い悪意に、読者の感情がかき乱されるような展開、二人強い悪役が登場する作品など、大歓迎です。
このキャラクターとは絶対分かり合えない!と思えるほどに振り切った悪役キャラクターの悪意にさらされながらも成長し、自らの力を見出していくヒロインの姿に悪役が派手に「ざまあ」され、スカッとするような作品をお待ちしています。
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「弟よ、このコンテストに応募してみようと思うのだが、どうだろう?」
「いいんじゃねえか、兄貴。俺たちよりも悪役なんて、そうはお目に掛かれないからな」
 自信満々でコンテストに出場した邪悪な兄弟コンビは鼻を圧し折られた。そのコンテストに出場した悪役たちは、人間の皮をかぶった化け物だらけだったのだ。邪魔なヒロインの体を物理的に潰す、ヒロインの足を引っ張ってもぎ取るといった残虐行為を平然とやってのけ、それを自慢げに語るのである。
 そういった連中が際限もなく集まっているのである。そこは異常者の巣窟そのものだった。
 邪悪な兄弟は、自分たちでは勝てないと自覚した。どいつもこいつも残虐無比の悪党なのだ、勝てるわけがない! 方針を転換する。二人は持参した猟銃と日本刀で悪役たち全員を脅迫し、金品を奪ってから殺害した。証人を消した二人は今も逃亡を続けている。
 不幸なヒロインたちは、どうなったのか?
 悪役どもが絶滅したおかげで、ヒロインたちは幸せになったということである。めでたしめでたし。