もう一度探し出したぞ。
何を?永遠を。
それは太陽と番った
海だ。

待ち受けている魂よ、一緒につぶやこうよ、
空しい夜と烈火の昼の切ない思いを。

人間的な願望から
人並みのあこがれから、
魂よ、つまりお前は脱却し、
そして自由に飛ぶという…。

絶対に希望はないぞ、 希いの筋も許されぬ。
学問と我慢がやっと許してもらえるだけで…。
刑罰だけが確実で。

熱き血潮のやわ肌よ、
そなたの情熱によってのみ
義務も苦もなく激昂るよ。

もう一度さがし出したぞ。
何を?永遠を。
それは太陽と番った海だ。

 アルチュール・ランボー「永遠」(堀口大學訳)