お先真っ暗な私、太陽のような君。

「え、ゆかにこの間好きな色聞いた時、
  白が好きって言ってなかったっけ?」

…やばい、そうだったっけ、、?
正直に何色も好きじゃないし、何て言ったか覚えてなかったなあ、。

「えー!うそ!そうだったっけなぁ?」
「そーだよ~!ゆか、記憶力どこ?w」

記憶力は普通にあるよ。と言ってしまいそうになる。

「あ、てかさ!陽菜が好きなのは赤だったよね?」

話題、上手く変えれたかな?

「そーそ!赤好きすぎて部屋赤だらけだもん(笑)」
「知ってるよ〜!この間行った時も相変わらず真っ赤だったもんねw」
「ちょっとゆかちゃーん?言い方悪いよ??^^」
「ごめんごめんw」


話題を難なく変えることが出来てほっと胸を撫で下ろす。
私の親友、西山陽菜(にしやまはな)んあは"無駄に"記憶力が良い。
前と少しでも違うことを話せば鋭いツッコミを投げ掛けてくるのだ。
日々なにも考えず、ってこともないが、適当に生きている私にとっては陽菜のツッコミは恐ろしくてたまらない。
だが、それでも私なんかを好いていてくれるので、外面だけの"親友"を掲げている。

「おーい、ゆかちゃーん?どうしたのー?」
「あ、ごめん、ちょっとボーッとしちゃってたみたい」
「そーゆーことね~疲れてるの?」
「そんなことないよ!心配ありがとう!」
「そう?なら良いけど、、」

陽菜はすごく優しい、でもさっきの
好きな色の話で少し焦ってしまったからか、疲れてないとは言ったものの
なんだか物凄く、疲れた。一度陽菜から離れようかな。

「ごめん、私一回お手洗い行ってくるね。」

丁度クラスの男子と話し始めた陽菜には私の声が届いていないみたいだった。
教室を出て、自分の足音だけが響く。
「独り」《ひとり》って感じがするから、この時間は嫌いじゃない。

「あ゛ーくっそ、、」

低くて真のある声が響く。
え、え??ここ、女子トイレ、、だよね、?
1歩1歩と中に入ってみる。
鏡の前に人がいるみたい。
あの人は、たしか間城星矢(ましろせいや)くんだったと思うけど、、
って!いやいや!ここ、女子トイレじゃないの!?