「ねえ!どういうこと⁉︎」「2人1組,読んだ。」「デスゲームじゃん!」「しにたくないよ」「いみわかんない」「こわいよ」みんな口々に言う。みんな共通なのは「死にたくない」だろう。続いて、先生がやってきた。小社麻里亜と言って,みんな「まりー」と呼んでいるが、陰では「まりーばーさん」と呼んでいる。麻里亜はまだおそらく30代だが,一重の目、老け顔、大量のシミ,シワ。無理やり若さを出そうとした真っ赤な頬、豚っ鼻。と不細工な要素がこれでもかと詰まっていた。正直,担任ガチャ大外れの先生だった。すぐ怒鳴る、厳しい、授業がつまらない,すぐに滑るようなダジャレを言う。これまた嫌われる要素しかなかった.「おはよーまりーせんせー」 天衣縷が軽く挨拶する。「天衣縷さん、『おはようございます。麻里亜先生。』と挨拶しなさい。なんですか,教師に向かってその態度は,だいたいあなたねえ..」そう、ここも麻里亜が嫌われる要素の一つだった.軽いことで厳しく注意し,自分の理想を押し付け,何も関係ないところまで口出しをする.そんなところも嫌われていた.
「えーみなさん今からですね,投票ゲームを開始します。」 「なにそれー」 「えーんいやだ」 「はよかいせつしてー」 「皆さん,お黙りください。今から解説しますから。」周りの声も気にせず,麻里亜は解説した.「私は.皆さんの性格をあぶり出すためのゲームを作りました。その名も投票ゲームです。」