今回私が見つけたのは、見つけちゃいけないものの方だった。
「ちょっと、どうしたの彩花」
昼休憩に入るなり昼食を取るのも後回しにして薫子をトイレに呼び出した。
誰もいないことを確認してふたりで個室に入る。
「これを見て」

私は興奮を押さえきれないまま薫子に自分のスマホを差し出した。
そこにはドクロのイラストをアイコンにしたSNSが表示されたままになっている。
薫子に見せるためにスカートのポケットの中で表示させたままにしていたのだ。
これを見つけたときは驚き、そして驚愕した。

「誰のアカウント?」
薫子の質問には答えず、自分で画面をスクロールして投稿が見えるようにした。