俺の能力、便意操作なんだが

「つか、なんで親父はそんなに強えんだよ。誰かに教わったのか?」

俺は気になってたことを聞いてみた

「いや、独学だな。まぁ父さんの場合元々強かったけどな」

「ケッ、あっそうですか」

「言っとくけど今の父さんなんてただのオッサンだからな。昔は異名を付けられて、恐れられてたくらい強かったけど」

「異名?どんな異名だよ」

「あれ?なんだったっけ……ひ?び?びえんの……違うな。ぴ?ぴえんの…あぁ、たしか"ぴえんの柊"だ!!鼻炎の柊だと変だしな」

「いや、"ぴえん"でもおかしいだろ!そんな昔に"ぴえん"なんて言葉ねえよ!!」

「いや、知らねーよ。そう呼ばれてたんだから仕方ないだろ」

「もういいよ…少し休めたから走ろうぜ」

そんなやり取りをして、また走り出した


さっきよりは全力ダッシュは少なくなったけど、かなりキツイ
ぐるっと回って、夜祭の場所を通ろうとした時だ

たむろしている5人組がいた
タバコを吸ってるやつもいれば、バッドを持ってるやつもいる

「おい!あいつじゃね!?」

そいつらの中の誰かが言う

俺は声のする方をみると、さっき如月と俺に絡んできた不良3人もそこにいた

「あ、マジであいつじゃん!おい!あの女どこだよ!犯さねえと気が済まねぇ」

「ギャハハ、俺らに内緒で3人でやろうとするからだよ」

「おい!あのガキは俺にボコらせろ!殴られて鼻の骨、折れてるかもしんねぇんだ!殺してやる」

など、色々言ってる


親父は俺に

「こいつらか?お前を殴ったの」

と聞いてきたので、頷いた

「能力使わないとしたら、お前ならどうする?」

「……能力使えないなら逃げる」

「いい判断だ。ただ…お前に逃げる体力なんてねぇだろ」

たしかに…逃げるとしたらまた全速力で走らなきゃいけない
たぶん今の俺じゃすぐに捕まる

すると親父は指をポキポキ鳴らし

「今日お前らのせいで昔を思い出してよ。体がウズウズしてたんだ。ちょうどいい…ちょっとお前に見せてやる…"ぴえんの柊"と呼ばれた俺を」

クソっ!全然締まらねぇな!


「おい、あのオッサン、なんかやる気だぞ?」

「ギャハハ!こえー」

「おい、オッサン。引っ込んでろよ」

親父は俺の方を見て

「ちゃんと見てろよ」

と言い、一番近くにいた不良に恐ろしく速いスピードで詰め寄る

「まずは先行をとる」
そう言いながら、その不良にデコピンをする

「痛え!!」

その不良はおでこを抑え叫んだ

「そしたらまだ状況を理解できずにいるから…」

そう言いながら、また近くの不良に瞬時に詰め寄り
「簡単に2人目もやれる」
と2人目の不良にもデコピンをした

「な?先行を取ると一気に状況が良くなってくるだろ?」

余裕そうに俺の方を振り返りながらそう親父は言った

「そして、ここから相手は警戒しだすんだ」

さっきまで笑っていた不良も、親父がただ者じゃないと身構えている

「おーい、お前らも安心しろ。殴ったら暴行罪で捕まってしまうからな。俺は殴らないから遠慮しないで来い」

そう不良達に親父は言った

しかし不良達は親父にビビってるのか、身構えてるだけで誰も、親父にかかっていこうとしなくなった