階段を降りるときに如月が言う
「なんで能力つかわなかったのよ!使ってたらあんたも殴られずに済んだじゃない!」
「わかってるよ…」
「どうしたのよ…もしかして能力使えなくなったとか?」
「いや…」
「ホントどうしたのよ…」
如月ママが言ってたから
能力使わなくても強くなって、美琴を守って
だから能力なんか使わず。なんて言えるかよ…
結果かろうじて1人は倒せたけど、あとの2人は如月が一瞬で倒した
結局俺がしたことといえば…必死に如月を逃がそうとしただけ
……ダセェ
それからは無言で階段を降りた
如月もなにかを感じたのか何も言わなくなった
階段を降りるとまだ賑やかな夜祭の会場だ
「まだなにかやりたいのあるか?」
俺が聞くと如月は首を横に振る
最悪の空気だ。自分で作ったのもわかっている
そのまま2人で会場をでて、家の方に歩いていった
ずっと無言のまま歩く
人通りもなくなってきたとき、シャツの裾を引っ張られた
俺が振り返ると、如月は悲しそうな顔でこっちを見てる
「な、なんだ?」
と聞くと
「いやだ…このまま帰りたくない…」
と如月は小さな声で言った
「今日すっごく楽しくて…夜祭も楽しかったのに…アイツらのせいで、あんた変になっちゃうし…このままじゃいやだよ…全部台無しじゃない…」
如月の目は潤んできていた
俺はなにをしてるんだ…如月を困らせて…
「……如月の前で親父にボコられてさ…さっきの奴らも結局、如月が倒して…マジで俺ダセェって…勝手に落ち込んで…また如月を困らせて…俺は…」
「ダサくないよ…あたしを助けようとしてくれたこと知ってるわよ!そんなのダサいって思うわけないじゃない…」
「そっか…ごめん。じゃあ俺が勝手に落ち込んでただけだ」
そうは言ったが結局のところ気まずさが残り
ぎこちないまま歩き始めた
「あと15分でお父さん来ちゃう…」
「あ、そっか…ちょっと急ぐか…」
「別にいい…あんたがお父さんに轢かれるだけだから…」
「やだよ…」
「なによ…あたしと長く一緒にいる方がいいでしょ?轢かれなさいよ…」
「轢かれたらいれなくなるだろ…」
「いいの?ぎこちないままで帰っちゃっても…」
「それもやだよ…」
「手…」
「え?」
「さっき逃げようとしたとき、手引っ張ったでしょ…あれ痛かったんだけど…」
「悪い…必死だったから…」
「うん…だからやり直させてあげる…手」
そう言って如月は右手を前に出した
俺は左手で如月の右手を握る
そして手を繋いだままゆっくり歩き出した
「今日…あたしが柊くんのお父さんに捕まって動けなくなったとき"美琴"って呼び捨てにしたでしょ?」
「そ、そうだったか?」
「したよ。勝手に名前呼び捨てにしないでよ…」
「わ、わりぃ…」
「今ならいいわよ…許可だすから呼んでみなさい…」
「み、美琴…」
「こっち向いて呼んでよ」
俺は立ち止まって繋いでいた手を離し、如月の方を向いた
「ちゃんと目を見て呼んでよ…」
「美琴…」
「もう一回」
「美琴」
「もう一回」
「みこ…」
そこまで言いかけたとき、如月の両手が俺の両頬を触る
そして如月は俺の顔を優しく引き寄せ、目を瞑り背伸びをしてそっと顔を近づけてきた
俺の唇と柔らかい如月の唇が重なり少しだけ時間が止まった感じがした
ゆっくり唇が離れ如月が目を開け俺を上目で見る
目が合ったのがわかると、今度は恥ずかしそうに伏目がちになり
「はい…これでぎこちないの、おしまいね…」
と言う
俺が
「もう一回」
と言うと、如月はまた俺を上目で見て目を瞑った
「なんで能力つかわなかったのよ!使ってたらあんたも殴られずに済んだじゃない!」
「わかってるよ…」
「どうしたのよ…もしかして能力使えなくなったとか?」
「いや…」
「ホントどうしたのよ…」
如月ママが言ってたから
能力使わなくても強くなって、美琴を守って
だから能力なんか使わず。なんて言えるかよ…
結果かろうじて1人は倒せたけど、あとの2人は如月が一瞬で倒した
結局俺がしたことといえば…必死に如月を逃がそうとしただけ
……ダセェ
それからは無言で階段を降りた
如月もなにかを感じたのか何も言わなくなった
階段を降りるとまだ賑やかな夜祭の会場だ
「まだなにかやりたいのあるか?」
俺が聞くと如月は首を横に振る
最悪の空気だ。自分で作ったのもわかっている
そのまま2人で会場をでて、家の方に歩いていった
ずっと無言のまま歩く
人通りもなくなってきたとき、シャツの裾を引っ張られた
俺が振り返ると、如月は悲しそうな顔でこっちを見てる
「な、なんだ?」
と聞くと
「いやだ…このまま帰りたくない…」
と如月は小さな声で言った
「今日すっごく楽しくて…夜祭も楽しかったのに…アイツらのせいで、あんた変になっちゃうし…このままじゃいやだよ…全部台無しじゃない…」
如月の目は潤んできていた
俺はなにをしてるんだ…如月を困らせて…
「……如月の前で親父にボコられてさ…さっきの奴らも結局、如月が倒して…マジで俺ダセェって…勝手に落ち込んで…また如月を困らせて…俺は…」
「ダサくないよ…あたしを助けようとしてくれたこと知ってるわよ!そんなのダサいって思うわけないじゃない…」
「そっか…ごめん。じゃあ俺が勝手に落ち込んでただけだ」
そうは言ったが結局のところ気まずさが残り
ぎこちないまま歩き始めた
「あと15分でお父さん来ちゃう…」
「あ、そっか…ちょっと急ぐか…」
「別にいい…あんたがお父さんに轢かれるだけだから…」
「やだよ…」
「なによ…あたしと長く一緒にいる方がいいでしょ?轢かれなさいよ…」
「轢かれたらいれなくなるだろ…」
「いいの?ぎこちないままで帰っちゃっても…」
「それもやだよ…」
「手…」
「え?」
「さっき逃げようとしたとき、手引っ張ったでしょ…あれ痛かったんだけど…」
「悪い…必死だったから…」
「うん…だからやり直させてあげる…手」
そう言って如月は右手を前に出した
俺は左手で如月の右手を握る
そして手を繋いだままゆっくり歩き出した
「今日…あたしが柊くんのお父さんに捕まって動けなくなったとき"美琴"って呼び捨てにしたでしょ?」
「そ、そうだったか?」
「したよ。勝手に名前呼び捨てにしないでよ…」
「わ、わりぃ…」
「今ならいいわよ…許可だすから呼んでみなさい…」
「み、美琴…」
「こっち向いて呼んでよ」
俺は立ち止まって繋いでいた手を離し、如月の方を向いた
「ちゃんと目を見て呼んでよ…」
「美琴…」
「もう一回」
「美琴」
「もう一回」
「みこ…」
そこまで言いかけたとき、如月の両手が俺の両頬を触る
そして如月は俺の顔を優しく引き寄せ、目を瞑り背伸びをしてそっと顔を近づけてきた
俺の唇と柔らかい如月の唇が重なり少しだけ時間が止まった感じがした
ゆっくり唇が離れ如月が目を開け俺を上目で見る
目が合ったのがわかると、今度は恥ずかしそうに伏目がちになり
「はい…これでぎこちないの、おしまいね…」
と言う
俺が
「もう一回」
と言うと、如月はまた俺を上目で見て目を瞑った
