とりあえず一通りのテキ屋を周り終えると、如月美琴が
「あっちはなにがあるの?」
と石段の方を指差した
「あぁ、あれ登ると鳥居があって、神社の建物があるな」
「へー、そうなのね」
「ちょっと行ってみるか?」
「そうね…うん、行ってみたいわ」
俺と如月は石段をゆっくり上がる
「あなたが言った通り、あのたこ焼き屋さんタコ入れてないのにタコの味がしたわ」
「だろ?だから能力者だと思ったんだが、違ったか」
「違ったわね。はぁ…それにしても夜祭ってすごく楽しいのね。来てよかったわ」
「なら良かったよ…」
「うん…ありがと」
石の階段を上がると鳥居があり、その鳥居をくぐって奥に進むと賽銭箱が見えた
もう周りは暗く、境内でもまばらに薄暗い灯りがともってるくらいだ
人もチラホラいるが、みんなカップルで
物陰に隠れているカップルはなにやらモゾモゾと動いている
「あんたもしかして、変なことしようとここに連れてきたんじゃないでしょうね」
「き、如月がここに来たいって言ったんだろ!」
「あたしは言ってないわよ!あんたが行こうって言うから…」
そんなことを言い合っていると
「あ!いたいた。ねぇちょっと」
と声が聞こえ
俺と如月が振り返ると、絵に描いたようなチャラい不良3人組が鳥居のほうからこっちにきた
「ヤバ!マジでカワイイ!!」
「な?さっき見かけたんだけど、めちゃくちゃカワイイのよ!」
「ねぇねぇ、それ彼氏?趣味悪くね?俺らと遊ぼうよ」
如月がそいつらの方に一歩でる
俺は如月を後ろに押しのけて、如月の前に立った
「ハハハ彼氏かっけぇ!!守ろうとしてんの?」
物陰に隠れていたカップル達はみな、そそくさと逃げるように階段を降りていった
「なんだおめぇらー。ここでヤッてたのかよー。おーい、俺らにもヤラセろー。ギャハハ」
「俺はもう断然この子!!早く彼氏ボコして、ヤろうぜ」
「大丈夫だよ彼氏くん。彼女をいっぱい気持ちよくさせてあげるからね」
クソ野郎が…
俺はコイツらに能力を使おうとしたが、
──あたしみたいに能力が効かない相手もいるわ。能力だけに頼らず身体も強くならないとね。強くなって美琴を守ってちょうだい──
如月の家に行ったときに、如月ママが俺にコッソリ言っていた言葉を、こんなときに思い出す
たしかに能力を使うのは簡単だ。でもコイツらに万が一能力がきかなかったら…
クソッ、俺が3人やれるか?
──お前に1番大切なのはなにか教えといてやる。"逃げるが勝ち"だ。ヤバくなったら逃げろ──
さっき親父にボコられたときの言葉も思い出す
俺は振り返り、如月の手を引っ張る
「如月!逃げるぞ!!」
そして男達とは反対方向にむかって走り出す
「え?ちょっ」
如月は驚いているようだが、そんなの関係ない
「ダサっ!!逃げてやんの!!」
「追いかけろ!」
如月は浴衣だからなのか上手く走れない
すぐ後ろまで男達が来てるのがわかる
俺は如月を先に行かせて
「如月!先に逃げろ!」
と叫んで男達の方を振り返る
1人の男が俺に殴りかかってきた
遅ぇ…親父の動きと全然違う
コイツの動きがスローモーションに見える
だが、そうは思っていても俺の体がついていかない
左頬に衝撃をうけて首が右にしなった
くっ…でも大したことねぇ
親父のに比べたら蚊に刺された程度だ
俺は勢いのまま相手の顔めがけて渾身の右ストレートを放つ
相手の顔の真ん中に当たり、相手は顔を押さえる
「ちょ、離しなさいよ」
後ろから如月の声が聞こえて振り返ると
如月は残り2人の男に捕まっていた
くそっ…さすがに能力使うしかねぇ
そう思ったが、如月が掴まれた手を振り解くと、左にいる男に素早く手刀を喉元に喰らわす
そしてその男の顔面に右フックを決めて沈め
残った反対側にいる男に振り向きの裏拳を決める
男が顔面をおさえてるところに、左のボディブローを決めて、男は倒れた
「やっぱり浴衣は動きづらいわね。カワイイけど」
つ、つえぇ…
それに比べて俺は……
「あっちはなにがあるの?」
と石段の方を指差した
「あぁ、あれ登ると鳥居があって、神社の建物があるな」
「へー、そうなのね」
「ちょっと行ってみるか?」
「そうね…うん、行ってみたいわ」
俺と如月は石段をゆっくり上がる
「あなたが言った通り、あのたこ焼き屋さんタコ入れてないのにタコの味がしたわ」
「だろ?だから能力者だと思ったんだが、違ったか」
「違ったわね。はぁ…それにしても夜祭ってすごく楽しいのね。来てよかったわ」
「なら良かったよ…」
「うん…ありがと」
石の階段を上がると鳥居があり、その鳥居をくぐって奥に進むと賽銭箱が見えた
もう周りは暗く、境内でもまばらに薄暗い灯りがともってるくらいだ
人もチラホラいるが、みんなカップルで
物陰に隠れているカップルはなにやらモゾモゾと動いている
「あんたもしかして、変なことしようとここに連れてきたんじゃないでしょうね」
「き、如月がここに来たいって言ったんだろ!」
「あたしは言ってないわよ!あんたが行こうって言うから…」
そんなことを言い合っていると
「あ!いたいた。ねぇちょっと」
と声が聞こえ
俺と如月が振り返ると、絵に描いたようなチャラい不良3人組が鳥居のほうからこっちにきた
「ヤバ!マジでカワイイ!!」
「な?さっき見かけたんだけど、めちゃくちゃカワイイのよ!」
「ねぇねぇ、それ彼氏?趣味悪くね?俺らと遊ぼうよ」
如月がそいつらの方に一歩でる
俺は如月を後ろに押しのけて、如月の前に立った
「ハハハ彼氏かっけぇ!!守ろうとしてんの?」
物陰に隠れていたカップル達はみな、そそくさと逃げるように階段を降りていった
「なんだおめぇらー。ここでヤッてたのかよー。おーい、俺らにもヤラセろー。ギャハハ」
「俺はもう断然この子!!早く彼氏ボコして、ヤろうぜ」
「大丈夫だよ彼氏くん。彼女をいっぱい気持ちよくさせてあげるからね」
クソ野郎が…
俺はコイツらに能力を使おうとしたが、
──あたしみたいに能力が効かない相手もいるわ。能力だけに頼らず身体も強くならないとね。強くなって美琴を守ってちょうだい──
如月の家に行ったときに、如月ママが俺にコッソリ言っていた言葉を、こんなときに思い出す
たしかに能力を使うのは簡単だ。でもコイツらに万が一能力がきかなかったら…
クソッ、俺が3人やれるか?
──お前に1番大切なのはなにか教えといてやる。"逃げるが勝ち"だ。ヤバくなったら逃げろ──
さっき親父にボコられたときの言葉も思い出す
俺は振り返り、如月の手を引っ張る
「如月!逃げるぞ!!」
そして男達とは反対方向にむかって走り出す
「え?ちょっ」
如月は驚いているようだが、そんなの関係ない
「ダサっ!!逃げてやんの!!」
「追いかけろ!」
如月は浴衣だからなのか上手く走れない
すぐ後ろまで男達が来てるのがわかる
俺は如月を先に行かせて
「如月!先に逃げろ!」
と叫んで男達の方を振り返る
1人の男が俺に殴りかかってきた
遅ぇ…親父の動きと全然違う
コイツの動きがスローモーションに見える
だが、そうは思っていても俺の体がついていかない
左頬に衝撃をうけて首が右にしなった
くっ…でも大したことねぇ
親父のに比べたら蚊に刺された程度だ
俺は勢いのまま相手の顔めがけて渾身の右ストレートを放つ
相手の顔の真ん中に当たり、相手は顔を押さえる
「ちょ、離しなさいよ」
後ろから如月の声が聞こえて振り返ると
如月は残り2人の男に捕まっていた
くそっ…さすがに能力使うしかねぇ
そう思ったが、如月が掴まれた手を振り解くと、左にいる男に素早く手刀を喉元に喰らわす
そしてその男の顔面に右フックを決めて沈め
残った反対側にいる男に振り向きの裏拳を決める
男が顔面をおさえてるところに、左のボディブローを決めて、男は倒れた
「やっぱり浴衣は動きづらいわね。カワイイけど」
つ、つえぇ…
それに比べて俺は……
