俺の能力、便意操作なんだが

「ごめんね、アキラくん。疲れてるのに」

俺は
「いや、別に大丈夫だけど」
と答える

部屋に2人きりという状況が俺の鼓動を早くする

「あたし同年代の友達いないからさ…アキラくんと歳が一緒ってわかってはしゃぎすぎちゃって…色々押し付けがましかったよね」

「そ、そんなこと…ない」

「ホントはその人のペースで進めていかなきゃいけないのにさ…アキラくんの意見も聞かないでコピー能力試してみようとかさ…だからいつも柊先輩に怒られて」

「でも柊さんだってそういうの嫌いじゃないって言ってたし、俺だって自分のチカラのこと早く知りたかったし」

「アキラくんは優しいね…」

「違う!俺は!…俺は今日白守さんにチカラがあるって言われて嬉しかった。こんな俺にもなにかあるって…母さん以外に言われたことないから…嬉しかった。だから期待に応えたいって…でもやっぱりなにもできなくて…」

「あたしが急かしすぎちゃったからだよ…アキラくんすごく頑張ってたのわかってたよ!でも…明日からは無理せずゆっくり試していこうね」

俺はコクリとうなずいた

「へへへ、じゃああたし帰るね。ゆっくり休んで」

そう言って白守美里は立ち上がった

こんなに誰かと話したことない
俺をちゃんと見てくれる…

「ちょ、ちょっとアキラくん!?」

俺は無意識に白守美里の腕を引っ張っていた

「す、すまん!」

白守美里を掴んでいた手をパッと離す

「こ、ここ、見られてるから…って見られてなければいいとかじゃなくて…その……」

「い、いや…わかってる。すまん」

「………アキラくんって、結構強引なんだね。今までそうやって女の子連れ込んだりした?」

「お、俺は一度もそんなこと…」

白守美里はニコっと笑って

「それじゃあホントに帰るね。ゆっくり休んで」

と言った

「あ、あぁ…し、白守さんもゆっくり休んで」

俺がそう言うと大袈裟に怒ったような顔をして

「美里!同い年なんだから"白守さん"なんて他人行儀な言い方やめて」

「み、み、美里…さん…」

「んー!!まぁ、まだマシか。それじゃあね」

そう言って手を振ってから白守美里は部屋を出て行った

俺はしばらく部屋のドアを見つめていた
白守美里…

ハッと我に返り、自分の家から持ってきた荷物を出し、シャワーを浴びる

何をしても白守美里のことを考えている

俺とは真逆の
太陽みたいな人…
眩し過ぎて直視できない
暗闇を照らすかのように、俺の暗いところに光をさしてくれた

バスルームからでてそのままベッドに倒れ込む
そして目を瞑るとそのまますぐ寝てしまった