俺の能力、便意操作なんだが

「能力者?なに言ってんだ?」

「うんうん。能力に気づいてない系ね。目を見れば嘘をついてないのはわかるわ。ちょっと待ってね、今能力について教えてあげる」

そう言って後ろの方を向き

「柊センパーイ!ちょっときてくださーい!」

と叫んだ

するとそこに停まってる白い車から1人の男が降りてきた

「おい、白守。声でかいって!」

そう言う男は俺より少し年上くらいか、髪は少し長くて、いかにも仕事できますって感じの男だった

「柊先輩。この人に先輩の能力見せてあげてください」

「はぁ!?なんでそうなったんだよ!お前が1人で大丈夫って言ったんだろうが」

「だってあたしの能力、見せられないもん。先輩のならすぐ見せれるし、説明が早いじゃないですか」

ちょっとまて、コイツらマジか?
能力って、なに言ってんだよ

「だとしてもだなぁ…お前もうちょっと順番ってもんが…」

「なんとなくだけど、あたしは今この人に嘘つきたくないの」

「おま…きぃぃ!わかったよ!おいお前!」
男は俺を呼ぶ

そして男は周りをキョロキョロ見回し、人がいないのを確認すると

「一瞬だけだぞ」

そう言って右手を前にだしたと思ったら
手のひらから炎があがり、一瞬で消えた

な、なんだこれ
能力ってホントにあんのかよ

「わかった?あたしが嘘をついてないって」

「て、手品かなんかだろ?」

「違うわよ。疑り深いわね」

「仮にお前が言ってることが本当だとして、俺になんの用だよ!俺にはそんなチカラねえぞ」

「いいえ…あなたが気づいてないだけであるのよ」

「なんでそんなことがわかるんだよ!」

「あたしは能力者がわかる能力があるからよ」

「ま、また能力かよ!」

「あなたの能力がわかるまで観察させてくれない?それまでに色々能力についての向き合い方とか教えるから」

俺にホントにそんなチカラがあるのかよ
にわかには信じられないが…
この女の目を見ると嘘をついてないのはわかる…

「俺はどうすればいいんだよ…」

「たまに会って近況とか教えてくれたらそれでいいわ。いつも通りに生活してもいいし、うちの組織に宿泊施設もあるから不安ならそこに泊まってもいいわ」

「そんなんでいいのかよ」

「ええ、本当は能力がわかるまでなるべく組織にいてほしいんだけどね。能力に気づいてない人は無意識に他人を巻き込むこともあるから…でもそうならないように対処するのがあたし達の仕事なのよ」

どうする…なぜかわからないが俺の暗い人生に少し光が見えた気がする…

「わかったよ…お前たちに協力するよ」

俺がそう言うと、その女は目をキラキラさせながら
「ホント?ありがとね!」
と言って俺の手を握った

俺の顔が熱くなっていくのがわかる

「ねぇ、名前は?歳は?たぶんあたしと同じくらいだと思うけど」

俺は目も合わせられずに
「あ、相澤明…22歳」
とぶっきらぼうに言った

「あたしと同じじゃん!あたしは白守美里!よろしくね」

そう言って握っている手をブンブンさせる

クソ、なんか調子が狂う