俺の能力、便意操作なんだが

やぁ、俺は柊晴翔。ちょっと忘れられてるけど主人公さ

昨日は如月美琴の家にお邪魔させてもらって、お父さんの誕生日を祝ったんだ

これってもう家族の一員みたいなもんだよね?
結構いい感じだと思うんだ

お父さんに出会って3秒で帰れと叫ばれたしさ

そのあと下剤入りのコーヒー飲ませてくれたしさ
そのあとのケーキなんて俺だけ食べさせてもらえなかったんだぜ?

いい感じだと思わない?


思わねぇよ!!!

なんだよあの家族!!みんな変わり者かよ!!
ケーキ食わせろよ!

でも楽しかったよ!!ちくしょう
なんだかんだで楽しかったよぉぉ


「うるせぇぞ!!こらぁ」

いつもと同じ朝、いつもと同じように学校に向かうとき誰かに叫ばれた

やべぇ、心の声がでてしまってたか?

俺は声のする方をみると、あの1話で登場したヤンキーがこっちを睨んでいた

「あの…すみませんでした」

俺は謝る

「てめぇ、たしか前に!!」

ヤンキーの眼光がさらに鋭くなる

「あん時急に腹痛くなって見逃してやったんだから、あのときの分まで金よこせコラ」

「ファイナル・ビッグベン」

「ふぎぃ、ま…またかよ…き、今日も見逃してやる」

ヤンキーはまたお腹を抑えて慌てて走っていってしまった


今の俺は誰にも止められないんだ

だって昨日"如月美琴の家に行った"というステータスがあるからね!!

学校につきいつもの席につく
すると「おはよー」と言って如月美琴が教室に入ってきた

すると真っ先に吉田が如月美琴に近づく

「…ファイナル・ビッグベン…」
俺は小声で技名を言い吉田の便意を上げた

「きさら…うぐっ…!」

吉田はお腹を抑えながらそのまま教室を出ていった

ごめんな吉田、でもお前めんどくさいって思われてるんだぜ

如月美琴はこっちを見て目が合うと親指を立てた
俺も同じく親指を立てた


ホームルームが終わると俺はトイレに用をたしに行った

大は調整できるけど小は無理だからな

トイレから出て教室に戻ろうとすると


「てめぇ、俺を騙したんか!?」

と大きな声が聞こえた

どうやら階段の下から聞こえてきたっぽい

俺は階段を少し降りて下を見た

するとそこにはちょっと怖目の男と、学校のジャージをきた小柄な女の子がいた

「おいイツキ答えろよ!!」

そう怖目の男が大きな声を出す

女の子の方は怖がってるのか何も言わない


"あんたそんだけ強力な能力を持ってて、誰かを助けようとか思わないの?"

昨日、如月美琴に言われた言葉を思い出した

いつもならこんな面倒になりそうなことには関わらない。でも今日は違う!
"如月美琴の家に行った男"は違うぜぇ

「おい、やめないか」

2人はこっちを見上げてくる

俺はゆっくり階段を降りた

「お前2年だろ?センパイにはかんけーねーよ」
怖目の男がそういう

俺は小柄な女の子を見る

か、か、か、可愛い!!!
ロリ顔だぁ!体も小柄で、胸も全然なさそうだけど、これ刺さる人には刺さるキャラだ!!

その子は明らかに助けを求めてるような顔で俺を俺を見てる

あー、これはカッコつけなきゃ
じゃなきゃ男じゃねぇよなぁ

「やめなよキミ、レディが怖がってるじゃないか」

くっ、咄嗟に言ったがカッコいいのかこれ

「はぁ?何言ってんだおめえ」

そう言って怖目の男は俺の胸ぐらを掴んできた

「ファイナル・ビッグベン」

俺はその男の便意レベルを上げる

「ぐっ…くそ」

俺の胸ぐら掴んでた手が緩まる

「早くしないと1限目始まっちゃうよー」

俺がそう言うと、その男は慌ててトイレの方に走って行った


「か、カッコいい…」

え?

「せ、センパイ!カッコいいです!!じゃなくて…助けてくれてありがとうございました!」

お、おおお!
カッコいいって言われた!!
絶対今カッコいいって言われた

「わたしイツキっていいます!伊藤の伊に月で伊月です!!せ、センパイの名前聞いてもいいですか?」

俺はどう言うのがカッコいいのか頭をフル回転させてる

「あぁ…俺はぁ2年A組の柊晴翔だ。名乗るほどの者ではない」

あれ?今名乗ったよな?恥ずかしい!!

「柊晴翔さん…名前までイケメンかよ…ああ!すみません!つい心の声が出ちゃって…」

「ハハハ、その気持ちわかるぜぇ」

イケメン!?
【朗報】俺イケメンだった(異論は認めない)


「だってホントにカッコいいんだもん…」
そう言った伊月の顔はほんのり赤くなっている


キタキタキタキタァァ!!!
これよ!これ!これが王道のラブコメよ
後輩の可愛い子に好かれる!!
ありきたりだけど鉄板!これは外せないね!
もっと設定ひねれよなんて言わない
だってこれ必須ですからぁ!ラブコメには必須!

今日の俺はもう誰にも止められないんだ