俺の能力、便意操作なんだが

あたしは目を覚ますとそこはホコリくさく倉庫のような場所だった

なんか頭がやけにスッキリしている

両手と両足は縛られてるみたいで動かせない
口にもタオルかなにかを咥えさせられてる

「あ、起きた」

声のするほうを見るとさっきの緑オーラの人がこっちを見ていた

あたしはすぐ恐怖がこみあげてきて

「ママぁ…」

と泣きそうになった

「チッ、クソガキはすぐ泣こうとするから嫌いだ。おーいアキラー!クソガ…お嬢さんが起きたぞ!」

緑のオーラの人は後ろに向かって叫ぶと、後ろから男が現れた

あたしはその男を見た瞬間、泣きそうなのも止まるくらいの恐怖が襲ってきた

禍々しい黒いオーラのその男はおそらく昨日ママ達が話していた相澤明なのであろう

「美琴だったよな…お前のパパだぞ」

あたしは泣くこともできない恐怖で震えていた

「お前にはまったく興味がないんだがな、美里を従わせるにはお前が必要だ。しばらく付き合ってもらうぞ」

「お嬢さんには能力ないのか?能力者同士の子供ならあってもおかしくないんだがな」
そう緑オーラの人が聞く

「美里はないと言ったが、別にあってもかまわん。どうせたいしたことのない能力だろう。それより俺が欲しいのは美里の能力者がわかる能力だ」

「昔の彼女には能力が効かないんだろ?どうやって奪う?」

「だから美里の大切なこいつをさらったんだろ…なにかいい能力者を美里が見つけるまでは3人で暮らすのもアリかもな」

「それは面白い冗談ですねぇ、ゲヘヘ」

「それよりモタモタしていられない、おそらくあの男から美里に連絡しただろう。美里なら能力ですぐここを見つけるかもしれん。他の場所に早く移動するぞ」

「はいよ」


そのとき倉庫の扉がバァンと開き
「美琴ちゃん!!!」
とおじちゃんの声がした

「おじちゃん!!!」
あたしはそう叫んだつもりだが、口にタオルがあるからうまく声がだせない

それでもおじちゃんは気づいてこっちに走ってきた

あたしの前に立つ2人をみたおじちゃんは

「相澤明ぁ!!」と叫び睨んだ


相澤明はニヤっとして

「久しぶりだなぁ、如月健一ぃ!!」

と睨み返した


「まさか美里より先にお前が来るとはなぁ。無能力者のお前が」

「今はGPSっていう便利なものがあるんだ。美琴ちゃんのポケットに入れといてよかった」

「なるほどなぁ」


「お前こんな小さい子供に…」

おじちゃんはそう言いながらあたしに近づくと、口のタオルを取ってくれた

「おじちゃん…」
あたしは泣いてしまった

「ごめんね美琴ちゃん、おじちゃんがもっと警戒してたらこんな怖い思いさせなかったのに…でも頑張ったね。偉いよ」
と言って手と足を結んでいたロープを解いてくれた

相澤明と緑オーラの人はニヤニヤしながら黙ってこっちを見てる

「今ママもこっちに向かってきてくれてるからね。もう少し待ってて」

そう言うおじちゃんに、相澤明はこう言った

「やっぱり美里もくるのか?俺がおもってた予定より早いなぁ、ホントはもう少しあとで感動の再会を考えていたんだがな」

「とりあえずこいつ眠らせるか?」
緑のオーラの人はそう言った

「いや、まだいい。少しコイツと話がしたい」

「如月健一、お前の家に美里たちが逃げ込むのは予想してたよ。あいつにはあとお前くらいしか頼るやつがいないからなぁ」

「………」

「どうだった?美里は。俺のマーキング跡がついてるけど最高のカラダだったろ!?」

「ふざけるな…」

「おいおい、まさかヤッてねぇの?あんだけ憧れた女と一緒に一晩過ごしてよぉ。いつも指咥えて俺と美里を見てただろ!?羨ましがってたじゃねぇか」

「ふざけるなって言ってるだろ!!」

「可哀想な男だねぇ如月健一。いいこと教えてやるよ…美里はな、キッチンでヤるのが最高に興奮するんだとよ」

「クソ野郎がぁ!!」

おじちゃんは叫びながら相澤明に飛びかかっていった

相澤明は手を伸ばし何かを握り潰すような動作をした


「ぐあぁぁぁぁ!!」

おじちゃんはその場で倒れて、右足を押さえてのたうち回っている

「慌てんなよぉ。どう?これすごいでしょ?骨を粉々にできるんだよ。もうそっちの足は治らないねぇ」

誰か助けて!!ママぁ!!

あたしは絶望の中にいた