俺の能力、便意操作なんだが

「それとね健一くん。これは誰にも言ってない、健一くんだからこの話するんだけど」

「は、はい。なんですか?」

「美琴もね…能力があるのよ」

「美琴ちゃんも!?そ、それは組織にも言ってないんですか?」

「言ってないわ。もし内通者がいたらとか、とにかく相澤明にバレたくないのよ。美琴が産まれてあいつが初めて言った言葉が『こいつは能力あるのか?』だよ。このとき咄嗟にないって言ったけど、あたしはもうこの人はダメ、変わってしまったと思ったわ」

「相澤明は能力者を自分のための道具としか思ってないのかもですね」

「それにね、美琴の能力はあたしと同じで能力者がわかるみたい。どこにいるとかの探知はないけど、オーラに色がついて見えるって言ってたわね」

「それバレたら絶対美琴ちゃん狙われるじゃないですか!!」

「そう…だから絶対誰にも言えないわ。美琴にもオーラが見えることは他の人に絶対言わないでって言い聞かせてるけど」


あたしはこの話をボーッと聞いてたけど、怖くなった


「俺に話してくれたのは嬉しいです…絶対内緒にしますし、美琴ちゃんは絶対守ります」

「うん、あたしもね、美琴のために逃げてるだけじゃダメだと思ってね…実はある能力者を探してたのよ」

「ある能力者?」

「ええ、その能力者を見つけることができて近いうちに会うことになってるの。そしたらこちらから相澤明に仕掛けられる」

え?いやだよママ、危ないことしないで

話しを聞いていたあたしは怖くなって
「ママぁ」
と言ってしまった


襖が開きママが顔を覗かせる

「美琴、ごめんね。ママここにいるよ安心して」

そう言われたがあたしは
「いやだぁママ一緒にいて」
と言った

ママはニッコリ笑って
「怖い夢みたかな、よしママも隣で寝るね。健一くんごめんね先寝るわね」
と言った

そうしてママが隣にきてお腹をポンポンしてくれたら安心したのか寝てしまっていた


次に目が覚めると、カーテンから太陽の光が入り、部屋がうっすら明るくなっていた

隣をみるとママはスースーと寝息をたてて寝ていた

なにか美味しそうな匂いがして襖を少しあけてリビングを見てみた

リビングの奥のキッチンに立っているあの男が、襖を開けたのに気づいたのかこちらを見ていて目が合った

「美琴ちゃんおはよう。美里さ…ママはまだ寝てる?」

あたしが襖を閉めようとすると

「あー、あー、美琴ちゃん!ちょっとおいで」

と呼び止めた

あたしはママの方を見てから襖を開け、その男のほうに行った

「これ食べてみて」

そう言って渡された玉子焼き

あたしは一口で食べた

「どう?美味しい?」

そう聞かれてあたしは正直にコクリと頷いた

「良かったー、今ご飯できるからもう少し待っててね」

と言ってまた調理し始めた