極彩色の祈り

 翌朝、目が覚めると、もうすでに身体はすっきりしていた。疲労感もなんもなく、熱もない。結局何が原因だったのかわからない。
 スミアもしきりに首をひねっていたが、わからないことは考えないことにしたらしい。
 スミアは私がいつも以上に気合を入れて準備をしているのを見て、心配そうな面持ちで準備する私を見守る。私はなんだかいたたまれない気持ちになる。
「スミア、どうしたの? ちょっと準備がしづらいんだけど……」
 スミアはバツが悪そうにすいっと視線をそらしたけれど、すぐに私に視線を戻した。
「プレノ、無理はしないで。本当に何ともないのよね? 今日はちゃんと帰ってこれるのよね?」
 スミアの心配の素は昨日の私の体調不良と、先週の私の帰還時間の遅さにあるらしい。私はスミアを安心させたくて、手を広げた。スミアはそこにおずおずと入り込んでくる。私はスミアをぎゅうっと抱きしめた。
「大丈夫、大丈夫。心配しないで。今日は前回と違ってやることがはっきりしているから、単なる作業になると思う。本当に身体は何ともないの。何かに当てられちゃったのかな?」
 私がおどけて見せると、スミアが仕方なさそうに笑った。私は淡々と準備を進めていく。スミアは今日はシエルとお勉強するらしい。
そういえば、そろそろ学校の試験も近づいていたっけ。私はあまりテストの点数に執着がなく、ある程度は取れるのであまりいつも勉強していない。
 しかし、シエルとスミアは良い順位を取りたいらしい。プレノはなんだかんだ言って頭が良いよな、とシエルが褒めてくれていた。私はそういう自覚はないけれど。