案の定、休み時間になると木村くんの周りには人だかり。私が座る場所までなくなった。
みんなと楽しく話しているかと思いきや、そんなことはなかった。木村くんは、めちゃくちゃ塩対応だったのだ。
少し木村くんが怖くなった。できれば関わりたくない、そう思った。
「みのりちゃんってさ、彼氏いるの?」
「え?」
いきなり会ってこんな質問聞く?デリカシーない人。
「い、いません」
「俺も彼女いないんだよね~。みのりちゃんは彼氏ほしいと思わないの?」
「私は恋愛に向いてないから」
「好きな人とか気になる人もいないの?」
「うん」
「俺はね、いるよ」
もしこの学校の人だとしたら早すぎでしょと言いたくなった。でも、前の学校の人かもしれないとも思った。
それは誰なのか聞いてもいいのかな?
「今一番気になってるのは、みのりちゃんだよ」
「え?」
声に出てしまった。
どうして?なんで私?
ついさっき会ったばかりで好きになる要素ゼロの私が気になるって、木村くんの目腐ってない?
「みのりちゃんのこともっと知りたいなって思ってるよ」
驚きを隠せなくてさらに木村くんの目を見て話せなくなった。
やっぱり、心臓に悪いよ、木村くん。
「みのり~今日刀吾が部活ないっていうからデート行ってくる!だから一緒に帰れない。ごめーん」
「いいよ翠衣ちゃん。デート楽しんできてね」
「ありがとみのり」
「また明日ね」
翠衣ちゃんとバイバイして靴箱へと向かう。
「花瀬さん」
突然呼ばれてビクッとした。
私のことを呼んだのは知らない男子。
「花瀬さんって有馬さんと仲良いよね?」
「まあ、はい」
「有馬さんの連絡先教えてもらいたいんだけど、いいかな?」
「えっ…」
勝手に教えて大丈夫かな?でも翠衣ちゃん困らせちゃうし、かといって断るのも相手に悪いからな…
「教えないよ」
「誰だよお前」
「え?彼氏だけど。みのりちゃんは、人の個人情報は勝手に教えない人なんで無理です。ねっ」
「え、あうん」
「あと、連絡先知りたいなら自分で聞けば?帰ろ、みのりちゃん」
助かった気持ちと同時に凄くドキドキした。
「き、木村くん」
「ん?」
「助けてくれてありがとう」
「どういたしまして」
そう言いながら頭をポンポンした。
案外、いい人なのかもしれないな、木村くん。
みんなと楽しく話しているかと思いきや、そんなことはなかった。木村くんは、めちゃくちゃ塩対応だったのだ。
少し木村くんが怖くなった。できれば関わりたくない、そう思った。
「みのりちゃんってさ、彼氏いるの?」
「え?」
いきなり会ってこんな質問聞く?デリカシーない人。
「い、いません」
「俺も彼女いないんだよね~。みのりちゃんは彼氏ほしいと思わないの?」
「私は恋愛に向いてないから」
「好きな人とか気になる人もいないの?」
「うん」
「俺はね、いるよ」
もしこの学校の人だとしたら早すぎでしょと言いたくなった。でも、前の学校の人かもしれないとも思った。
それは誰なのか聞いてもいいのかな?
「今一番気になってるのは、みのりちゃんだよ」
「え?」
声に出てしまった。
どうして?なんで私?
ついさっき会ったばかりで好きになる要素ゼロの私が気になるって、木村くんの目腐ってない?
「みのりちゃんのこともっと知りたいなって思ってるよ」
驚きを隠せなくてさらに木村くんの目を見て話せなくなった。
やっぱり、心臓に悪いよ、木村くん。
「みのり~今日刀吾が部活ないっていうからデート行ってくる!だから一緒に帰れない。ごめーん」
「いいよ翠衣ちゃん。デート楽しんできてね」
「ありがとみのり」
「また明日ね」
翠衣ちゃんとバイバイして靴箱へと向かう。
「花瀬さん」
突然呼ばれてビクッとした。
私のことを呼んだのは知らない男子。
「花瀬さんって有馬さんと仲良いよね?」
「まあ、はい」
「有馬さんの連絡先教えてもらいたいんだけど、いいかな?」
「えっ…」
勝手に教えて大丈夫かな?でも翠衣ちゃん困らせちゃうし、かといって断るのも相手に悪いからな…
「教えないよ」
「誰だよお前」
「え?彼氏だけど。みのりちゃんは、人の個人情報は勝手に教えない人なんで無理です。ねっ」
「え、あうん」
「あと、連絡先知りたいなら自分で聞けば?帰ろ、みのりちゃん」
助かった気持ちと同時に凄くドキドキした。
「き、木村くん」
「ん?」
「助けてくれてありがとう」
「どういたしまして」
そう言いながら頭をポンポンした。
案外、いい人なのかもしれないな、木村くん。

