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『〝見えない〟あんたには、〝普通〟のあんたには、私の気持ちなんてわかるわけないっ‼』
 怜香の叫びは、痛いほど胸に沁みた。
『──私は、普通じゃない人間(見える人)の言葉しか、信じない』
 そう言われてしまったら、もう何も言えなくなる。俺には幽霊は見えない。普通の人間だから。見えない俺が何を言っても、怜香には届かない。
「……どうすれば、お前に俺の言葉を届けられる?」
 一人呟いた。
 ──俺の言葉は、君には届かない。