おもしろ論文発掘が趣味の壱河です。

 皆さん、「学校の怪談」と聞いて何を思いますか?

 壱河は小学校を思い出しますね。思い出すと言っても、壱河の通っていた小学校に「ザ・学校の怪談」と言える怪談が伝わっていたわけじゃないんです。トイレの花子さんくらいですかね。一部の女子が実際に噂のトイレで花子さんを遊びに誘ったんだって言っていました。成果はなかったみたいです。

 ただ、後になってわかったんですけども、トイレの花子さんの怪談って他の学校と少し違っていたんです。壱河の小学校では花子さんは「掃除用具入れ」にいるって噂だったんですよ。一般的にはトイレの個室だと思うんですが、違ったんです。何故あえて「掃除用具入れ」だったのか、理由はわかりません。地域性を感じて、興味深いですよね。

 そんなわけで、ご紹介する論文はこちら。

 今回は、「南小学校における『学校の怪談』の変遷を巡る――『ハギツグくん』考――」です。
 まずは発掘時のスクリーンショットをどうぞ。



 こちらが印刷した表紙です。



 著者は塚原淳さんですね。詳しいことはお名前で検索していただくとわかると思うんですけど、複数の大学で非常勤講師をされている方で、専攻は民俗学と文化人類学みたいです。他にも論文書かれているみたいなんですけど、ちょっと珍しいかな、変わってるな、と思ったので。

 論文内で小学校の場所が明言されていますが、念のため壱河のほうで伏字にしました。小学校名はどこにでもありそうな名前なので、そのままです。論文検索すればわかるとはいえ、直接小学校に問い合わせるのはやめましょうね。

 次から論文が始まります。
 話のネタにでもご査収ください。