孤児院では色々なお手伝いをしているけど、今日は何だかちょっと違ったお手伝いなんだ。
孤児院の裏庭には薬草が生えていて、たまに皆で摘み取っているんだって。
今日は孤児院の子どもで、薬草を摘み取ります。
「ポチ、薬草摘みは初めてだから楽しみ!」
仲良しのミッケちゃんとリルムちゃんと一緒に、孤児院の裏庭に移動するよ。
すると、既に孤児院の男の子達が薬草摘みを始めていたの。
耳が長い子と、人間さんの子と、あとはえーっと。
「えーっと、ワンちゃんのお兄ちゃん!」
「だから何回も言っているだろう! 僕は犬じゃなくてオオカミなの!」
あ、また間違えちゃった。
オオカミさんの男の子が、ポチに反論してきたよ。
周りの人もくすくすとしているんだ。
うーん、でもポチとそっくりさんだよね。
耳とか尻尾とか、ポチとそっくりなの。
ポチとどこが違うのかな?
「ポチちゃん、始めようよ!」
「はーい」
あ、ミッケちゃんから声がかかったから行かないと。
考えるのは後にしておこう。
ポチは、ミッケちゃんとリルムちゃんの所にてててって走っていったよ。
「おい、こらー!」
「くすくす」
おや、オオカミの男の子が何か叫んでいるよ。
でも、ポチはこれから薬草を摘むのだ。
また後で、だね。
「ポチちゃん、これが薬草だよ」
「おお、これが薬草!」
「これをいっぱい集めるの」
「よーし、ポチにお任せだよ!」
ミッケちゃんとリルムちゃんが、ポチに薬草を見せてくれたの。
何だかちょっと臭いがあって、前にりっちゃんと食べたよもぎ団子みたいな臭いだな。
特徴的な臭いがするから、これならポチのお鼻が大活躍するよ!
「くんくん、あった!」
「あっ、本当だね。薬草だ」
「ポチちゃん、さすが」
「えへへ」
薬草の臭いが分かれば、ポチがドンドン見つけるよ!
ふふふ、ポチのお鼻は高性能なのだ。
「くんくん、おお! ここにいっぱいあるよ」
「本当だ、ポチ凄い!」
「ポチちゃん、お手柄」
皆で頑張れば、ポチがいっぱい見つけても直ぐに集められるよ。
こうして、あっという間に籠が薬草でいっぱいになっちゃった。
「シスターさん。薬草がいっぱい採れたよ!」
「あら、本当ね。皆すごいわ」
一回孤児院に戻ってシスターさんに摘んできた薬草を見せたら、凄いって褒めてくれたの。
でも、まだまだ時間はあるけどどうしようかな?
「ふふふ、じゃあ僕達と薬草摘みで勝負だ!」
「あ、ワンちゃんのお兄ちゃん!」
「だから、僕はオオカミだ!」
あ、また間違えちゃった。
オオカミのお兄ちゃんが、ポチの事をビシッと指差して勝負を申し込んできたんだ。
うーん、ケンカじゃないけどどうしようかな?
「良いわよ。勝負しましょう」
「負けない!」
「えー!」
あらら、ポチがどうしようかなと考えていたらミッケちゃんとリルムちゃんが勝負を受けちゃった。
ポチ、ちょっとびっくりしちゃったよ。
「それじゃあ、お昼ご飯までに摘んできた薬草の数で勝負だ」
「「おー!」」
「あらあら。皆、元気ね」
勝手にルールも決まっちゃったけど、勝負する事が決まったならポチ負けないよ。
シスターさんもポチ達を止めていないし、きっと大丈夫だよね。
「ふふーん、ここからはポチのお鼻が大活躍するのだ!」
予め籠も複数用意して、ミッケちゃんもリルムちゃんもやる気満々です。
「あの男の子達、いつもいじわるしてくるんだよ」
「返り討ちにする」
おお、勝負を受けた背景にそんな理由があったとは。
特に、リルムちゃんがやる気をメラメラとさせているぞ。
ともあれ、薬草摘みを再開します。
「おお、いっぱいあるよ!」
「凄いね、こんなに沢山あるなんて」
「直ぐに籠がいっぱいに」
ポチのお鼻をフル活用して、ドンドンと薬草を摘んでいくよ。
孤児院の裏庭には、こんなに薬草があるんだ。
籠もあっという間にいっぱいになったので、シスターさんの所に持っていきます。
「あらあら、こんなに沢山薬草が採れたのね。でも、これ以上は流石に多いわね」
シスターさんもビックリする位薬草を摘んできたので、もうこれ以上は大丈夫だという。
でも、勝負はどうなるのかなって思っていたら、あっさりと決着しちゃったよ。
「ふう、先ずはこの位っと」
「あ、ポチ達よりも少ないよ」
お兄ちゃん達が持ってきた薬草は、ポチ達よりも少なかった。
そして、シスターさんはこれ以上はいらないといってた。
と、言うことは?
「「「いえーい、勝った!」」」
「「「えー!」」」
シスターさんからの説明をお兄ちゃん達に話すと、あっさりと勝負は決着した。
そもそもポチ達の方が沢山の薬草を早く持ってきたから、このままやってもどっちにしてもポチ達の勝利だね。
ポチとミッケちゃんとリルムちゃんで勝利のハイタッチをしている横では、お兄ちゃん達が負けて崩れ落ちていた。
「くそ、次は負けないぞ!」
「またポチ達が勝っちゃうよ。ワンちゃんのお兄ちゃん」
「だから、僕はオオカミだ!」
「「「ははは」」」
こうして薬草摘みは無事に終了。
頑張ってお兄ちゃん達に勝ったからか、お昼ごはんもいつもよりも美味しかったよ!
孤児院の裏庭には薬草が生えていて、たまに皆で摘み取っているんだって。
今日は孤児院の子どもで、薬草を摘み取ります。
「ポチ、薬草摘みは初めてだから楽しみ!」
仲良しのミッケちゃんとリルムちゃんと一緒に、孤児院の裏庭に移動するよ。
すると、既に孤児院の男の子達が薬草摘みを始めていたの。
耳が長い子と、人間さんの子と、あとはえーっと。
「えーっと、ワンちゃんのお兄ちゃん!」
「だから何回も言っているだろう! 僕は犬じゃなくてオオカミなの!」
あ、また間違えちゃった。
オオカミさんの男の子が、ポチに反論してきたよ。
周りの人もくすくすとしているんだ。
うーん、でもポチとそっくりさんだよね。
耳とか尻尾とか、ポチとそっくりなの。
ポチとどこが違うのかな?
「ポチちゃん、始めようよ!」
「はーい」
あ、ミッケちゃんから声がかかったから行かないと。
考えるのは後にしておこう。
ポチは、ミッケちゃんとリルムちゃんの所にてててって走っていったよ。
「おい、こらー!」
「くすくす」
おや、オオカミの男の子が何か叫んでいるよ。
でも、ポチはこれから薬草を摘むのだ。
また後で、だね。
「ポチちゃん、これが薬草だよ」
「おお、これが薬草!」
「これをいっぱい集めるの」
「よーし、ポチにお任せだよ!」
ミッケちゃんとリルムちゃんが、ポチに薬草を見せてくれたの。
何だかちょっと臭いがあって、前にりっちゃんと食べたよもぎ団子みたいな臭いだな。
特徴的な臭いがするから、これならポチのお鼻が大活躍するよ!
「くんくん、あった!」
「あっ、本当だね。薬草だ」
「ポチちゃん、さすが」
「えへへ」
薬草の臭いが分かれば、ポチがドンドン見つけるよ!
ふふふ、ポチのお鼻は高性能なのだ。
「くんくん、おお! ここにいっぱいあるよ」
「本当だ、ポチ凄い!」
「ポチちゃん、お手柄」
皆で頑張れば、ポチがいっぱい見つけても直ぐに集められるよ。
こうして、あっという間に籠が薬草でいっぱいになっちゃった。
「シスターさん。薬草がいっぱい採れたよ!」
「あら、本当ね。皆すごいわ」
一回孤児院に戻ってシスターさんに摘んできた薬草を見せたら、凄いって褒めてくれたの。
でも、まだまだ時間はあるけどどうしようかな?
「ふふふ、じゃあ僕達と薬草摘みで勝負だ!」
「あ、ワンちゃんのお兄ちゃん!」
「だから、僕はオオカミだ!」
あ、また間違えちゃった。
オオカミのお兄ちゃんが、ポチの事をビシッと指差して勝負を申し込んできたんだ。
うーん、ケンカじゃないけどどうしようかな?
「良いわよ。勝負しましょう」
「負けない!」
「えー!」
あらら、ポチがどうしようかなと考えていたらミッケちゃんとリルムちゃんが勝負を受けちゃった。
ポチ、ちょっとびっくりしちゃったよ。
「それじゃあ、お昼ご飯までに摘んできた薬草の数で勝負だ」
「「おー!」」
「あらあら。皆、元気ね」
勝手にルールも決まっちゃったけど、勝負する事が決まったならポチ負けないよ。
シスターさんもポチ達を止めていないし、きっと大丈夫だよね。
「ふふーん、ここからはポチのお鼻が大活躍するのだ!」
予め籠も複数用意して、ミッケちゃんもリルムちゃんもやる気満々です。
「あの男の子達、いつもいじわるしてくるんだよ」
「返り討ちにする」
おお、勝負を受けた背景にそんな理由があったとは。
特に、リルムちゃんがやる気をメラメラとさせているぞ。
ともあれ、薬草摘みを再開します。
「おお、いっぱいあるよ!」
「凄いね、こんなに沢山あるなんて」
「直ぐに籠がいっぱいに」
ポチのお鼻をフル活用して、ドンドンと薬草を摘んでいくよ。
孤児院の裏庭には、こんなに薬草があるんだ。
籠もあっという間にいっぱいになったので、シスターさんの所に持っていきます。
「あらあら、こんなに沢山薬草が採れたのね。でも、これ以上は流石に多いわね」
シスターさんもビックリする位薬草を摘んできたので、もうこれ以上は大丈夫だという。
でも、勝負はどうなるのかなって思っていたら、あっさりと決着しちゃったよ。
「ふう、先ずはこの位っと」
「あ、ポチ達よりも少ないよ」
お兄ちゃん達が持ってきた薬草は、ポチ達よりも少なかった。
そして、シスターさんはこれ以上はいらないといってた。
と、言うことは?
「「「いえーい、勝った!」」」
「「「えー!」」」
シスターさんからの説明をお兄ちゃん達に話すと、あっさりと勝負は決着した。
そもそもポチ達の方が沢山の薬草を早く持ってきたから、このままやってもどっちにしてもポチ達の勝利だね。
ポチとミッケちゃんとリルムちゃんで勝利のハイタッチをしている横では、お兄ちゃん達が負けて崩れ落ちていた。
「くそ、次は負けないぞ!」
「またポチ達が勝っちゃうよ。ワンちゃんのお兄ちゃん」
「だから、僕はオオカミだ!」
「「「ははは」」」
こうして薬草摘みは無事に終了。
頑張ってお兄ちゃん達に勝ったからか、お昼ごはんもいつもよりも美味しかったよ!


