道中のドライブ映像も残されていたけれど、ふたりの間にほとんど会話はなく、沈黙が続いていた。
1時間後、雄一が言っていたとおり目的地の近くにやってきていた。
「住所でいうと、この辺なんだけどな」
空き地に車を止めてスマホで地図を確認しながら民家の表札をひとつひとつ確認していく。
「この辺は住宅街だから、探すのは大変だぞ」
達也が言う通り、一軒家が多く中には防犯のために表札を出していないところもある。
そういう家に行き当たったときには一度チャイムを鳴らして家人が家にいるかどうか確認したりした。
平日でまだ勤務時間帯の今、ほとんどの家の人が留守で名字を聞くことができたのはほんの数件だけだった。
「もしあの中に飯島の家があったらアウトだな」
「大丈夫だ。家の人が戻ってきてからまた行けばいい」
雄一の言葉に達也は目を丸くした。
この辺一帯をうろうろしていたらいずれ警察に通報されてしまうんじゃないかと、ヒヤヒヤしていたが、雄一にとってはどうでもいいことのようだ。
「ここかもしれない」
1時間後、雄一が言っていたとおり目的地の近くにやってきていた。
「住所でいうと、この辺なんだけどな」
空き地に車を止めてスマホで地図を確認しながら民家の表札をひとつひとつ確認していく。
「この辺は住宅街だから、探すのは大変だぞ」
達也が言う通り、一軒家が多く中には防犯のために表札を出していないところもある。
そういう家に行き当たったときには一度チャイムを鳴らして家人が家にいるかどうか確認したりした。
平日でまだ勤務時間帯の今、ほとんどの家の人が留守で名字を聞くことができたのはほんの数件だけだった。
「もしあの中に飯島の家があったらアウトだな」
「大丈夫だ。家の人が戻ってきてからまた行けばいい」
雄一の言葉に達也は目を丸くした。
この辺一帯をうろうろしていたらいずれ警察に通報されてしまうんじゃないかと、ヒヤヒヤしていたが、雄一にとってはどうでもいいことのようだ。
「ここかもしれない」



