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カメラは街頭のある夜道を撮していて、達也の歩みに連動して左右に揺れる。
周囲にはマンションやスーパーが立ち並んでいて、まだまだ明るい。
「夏美、大丈夫か?」
雄一が振り向いて夏美の手を握りしめた。
カメラがそれをアップで捉える。
「うん。大丈夫だよ」
「夜の散歩もいいもんだなぁ。人が少なくて歩きやすい」
「達也、民家もあるんだから声量に気をつけろよ」
「だって、俺だけ誰とも手を繋いでなくて寂しいんだもん」
「なにが『寂しいんだもん』だよ。可愛くねぇんだよ」
「ふふっ。達也、私と手つなごうか?」
夏美が達也へ手を指し出す。
「え、マジで!? いいの!?」
「もちろん。両手を繋いでもらっていた方が、私も安心するし」
「だ、そうです! だからこれは夏美ちゃんを助けるために必要なことなんです!」
カメラは街頭のある夜道を撮していて、達也の歩みに連動して左右に揺れる。
周囲にはマンションやスーパーが立ち並んでいて、まだまだ明るい。
「夏美、大丈夫か?」
雄一が振り向いて夏美の手を握りしめた。
カメラがそれをアップで捉える。
「うん。大丈夫だよ」
「夜の散歩もいいもんだなぁ。人が少なくて歩きやすい」
「達也、民家もあるんだから声量に気をつけろよ」
「だって、俺だけ誰とも手を繋いでなくて寂しいんだもん」
「なにが『寂しいんだもん』だよ。可愛くねぇんだよ」
「ふふっ。達也、私と手つなごうか?」
夏美が達也へ手を指し出す。
「え、マジで!? いいの!?」
「もちろん。両手を繋いでもらっていた方が、私も安心するし」
「だ、そうです! だからこれは夏美ちゃんを助けるために必要なことなんです!」



