「お前らあそこに行ったのか。あそこは危ないから近づかないのがこの辺じゃあお決まりになってんだけどなぁ」
「そうなんですか? 危険って、なにがですか? 土砂崩れとか?」
雄一が手を止めて質問する。
今にも身を乗り出してしまいそうになるのを必死で我慢している。
「自然災害ならまだ可愛いもんさぁ? あそこの山には昔村があったんだけど、今は廃村だ。山の中に入ったら崩れ落ちてきそうな古い建物が沢山あるんだよなぁ。だから大人も子供も近づかないんだぁ」
「村、ですか?」
雄一がゴクリと唾を飲み込み、呼吸を忘れたように男性を見つめた。
「そうだぁ。青山村っつて100人以上があの山の中で暮らしてたんだぁ。自給自足で自分たちで畑作ってよぉ。あの山には沢山水もあったし、動物も生息してるから、不自由なかったみたいだなぁ」
「青山村……?」
達也が呟いて雄一へ視線を向ける。
雄一は唖然とした表情を浮かべていた。
「それが村の名前ですか?」
「そうだぁ。今はもう地図からも消されちまったけどなぁ」
「そうなんですか? 危険って、なにがですか? 土砂崩れとか?」
雄一が手を止めて質問する。
今にも身を乗り出してしまいそうになるのを必死で我慢している。
「自然災害ならまだ可愛いもんさぁ? あそこの山には昔村があったんだけど、今は廃村だ。山の中に入ったら崩れ落ちてきそうな古い建物が沢山あるんだよなぁ。だから大人も子供も近づかないんだぁ」
「村、ですか?」
雄一がゴクリと唾を飲み込み、呼吸を忘れたように男性を見つめた。
「そうだぁ。青山村っつて100人以上があの山の中で暮らしてたんだぁ。自給自足で自分たちで畑作ってよぉ。あの山には沢山水もあったし、動物も生息してるから、不自由なかったみたいだなぁ」
「青山村……?」
達也が呟いて雄一へ視線を向ける。
雄一は唖然とした表情を浮かべていた。
「それが村の名前ですか?」
「そうだぁ。今はもう地図からも消されちまったけどなぁ」



