気合を入れ直したふたりだったが、村についての資料はそのパネル以外にはなにも見つけられなかった。
まるで隠された過去のようになんの情報も出てこない。
「変だな。今のネット時代なら過去に村があったことくらい出てきてもいいのに」
資料館の外のベンチでスマホを使って調べ続けていた雄一が左右に首を振って顔を上げた。
その顔には疲れの色が出てきている。
「なぁ、少し休もう。もう昼近い時間だし、雄一は昨日ロクに寝てないだろ」
「あぁ……でも休む気にもなれない。警察があんな調子じゃ夏美の捜索はされてないだろうしな」
昨日現場にやってきた警察の態度を思い出すと、とても期待できない。
自分たち素人が動いた方がマシなのではないかとすら思えてくる。
「それならとにかく飯だ。な?」
達也が雄一の腕を掴んで立ち上がらせる。
「みなさん、ここから先は飯テロ映像になるかもしれないので、ご覚悟を」
おどけた調子で達也が言うものの、雄一は少しも笑わなかった。
まるで隠された過去のようになんの情報も出てこない。
「変だな。今のネット時代なら過去に村があったことくらい出てきてもいいのに」
資料館の外のベンチでスマホを使って調べ続けていた雄一が左右に首を振って顔を上げた。
その顔には疲れの色が出てきている。
「なぁ、少し休もう。もう昼近い時間だし、雄一は昨日ロクに寝てないだろ」
「あぁ……でも休む気にもなれない。警察があんな調子じゃ夏美の捜索はされてないだろうしな」
昨日現場にやってきた警察の態度を思い出すと、とても期待できない。
自分たち素人が動いた方がマシなのではないかとすら思えてくる。
「それならとにかく飯だ。な?」
達也が雄一の腕を掴んで立ち上がらせる。
「みなさん、ここから先は飯テロ映像になるかもしれないので、ご覚悟を」
おどけた調子で達也が言うものの、雄一は少しも笑わなかった。



