「達也、こっち来てみろ!」
順番にパネルを撮していた達也が雄一に呼ばれて部屋の奥へと向かう。
そこにはとても小さなパネル写真が壁に展示されていた。
「これ、あの鳥居か?」
「たぶん、そうだと思う」
灰色の石でできた鳥居が山の前に立ちはだかっている。
それは写真で見ても山への侵入者を監視しているように見えた。
「この鳥居の奥には昔小さな村があった。この鳥居はその村へ入るための唯一の道に続いていたけれど、廃村になってから道は封鎖され、やがて山にかえっていった」
雄一が写真に書かれている説明を読み上げていく。
「あの山には村があったのか。それがトミーの配信で見た村なのか?」
「でも、もう廃村になってるなら電気や水は通ってないんじゃないか?」
ふたりが眉を寄せて顔を見合わせる。
パネルの説明では村があったが今はなくなったということしかわからない。
その村がいまよい村なのかどうかの記載もなかった。
「もしかして夏美ちゃんは過去のこの村があった時代に引きずり込まれたとか?」
達也の言葉に雄一が睨みつけた。
「バカなこと言うな。この村についてなにかヒントがないか、もっとしっかり調べるぞ」
順番にパネルを撮していた達也が雄一に呼ばれて部屋の奥へと向かう。
そこにはとても小さなパネル写真が壁に展示されていた。
「これ、あの鳥居か?」
「たぶん、そうだと思う」
灰色の石でできた鳥居が山の前に立ちはだかっている。
それは写真で見ても山への侵入者を監視しているように見えた。
「この鳥居の奥には昔小さな村があった。この鳥居はその村へ入るための唯一の道に続いていたけれど、廃村になってから道は封鎖され、やがて山にかえっていった」
雄一が写真に書かれている説明を読み上げていく。
「あの山には村があったのか。それがトミーの配信で見た村なのか?」
「でも、もう廃村になってるなら電気や水は通ってないんじゃないか?」
ふたりが眉を寄せて顔を見合わせる。
パネルの説明では村があったが今はなくなったということしかわからない。
その村がいまよい村なのかどうかの記載もなかった。
「もしかして夏美ちゃんは過去のこの村があった時代に引きずり込まれたとか?」
達也の言葉に雄一が睨みつけた。
「バカなこと言うな。この村についてなにかヒントがないか、もっとしっかり調べるぞ」



