それは古くてくすんだ色をしているが、その場にしっかりと根を張っているように見える。
「鳥居を見れば神社の名前もわかると思ってたけど、なにも書かれてないね」
付近にはそれらしい看板なども出ていない。
ただ、この大きな鳥居だけが取り残されている。
「この辺りでトミーはいなくなったんだよ。きっと、この奥に行ったんだと思う」
夏美が雄一の手を離してもう一歩鳥居へ近づいた。
そしてその下をくぐる。
突如、その姿がカメラの中から消えていた。
「え!?」
驚いたカメラから顔を上げる達也。
しかし肉眼で見ても夏美の姿はどこにもなかった。
「夏美……?」
雄一が呆然とした声で名前を呼ぶが、返答はない。
「夏美、どこだ夏美!?」
「鳥居を見れば神社の名前もわかると思ってたけど、なにも書かれてないね」
付近にはそれらしい看板なども出ていない。
ただ、この大きな鳥居だけが取り残されている。
「この辺りでトミーはいなくなったんだよ。きっと、この奥に行ったんだと思う」
夏美が雄一の手を離してもう一歩鳥居へ近づいた。
そしてその下をくぐる。
突如、その姿がカメラの中から消えていた。
「え!?」
驚いたカメラから顔を上げる達也。
しかし肉眼で見ても夏美の姿はどこにもなかった。
「夏美……?」
雄一が呆然とした声で名前を呼ぶが、返答はない。
「夏美、どこだ夏美!?」



