「これはさすがに、ヤラセだろ?」
達也の声が震えた。
雄一も夏美も返事をしない。
スプラッター映画ではよくあるシーンだけれど、今見たものが作り物だとは、到底思えなかった。
その後も動画は続き、切断されたトミーの腕を持ち上げると繊維質なものが伸びてブチブチと音を立ててちぎれていった。
「うっ」
音だけ聞いていた夏美が手で口を押さえて部屋を飛び出し、トイレに駆け込む音が聞こえてくる。
「お、おい動画止めるぞ」
達也に言われて呆然としていた雄一が我に帰ったように夏美のスマホに手を伸ばし、動画を停止した。
動画が止まっても気分の悪さと部屋に充満している重苦しさに変化はない。
「いまよい村なんて存在しない。トミーはどこに消えたんだ?」
達也の声が震えた。
雄一も夏美も返事をしない。
スプラッター映画ではよくあるシーンだけれど、今見たものが作り物だとは、到底思えなかった。
その後も動画は続き、切断されたトミーの腕を持ち上げると繊維質なものが伸びてブチブチと音を立ててちぎれていった。
「うっ」
音だけ聞いていた夏美が手で口を押さえて部屋を飛び出し、トイレに駆け込む音が聞こえてくる。
「お、おい動画止めるぞ」
達也に言われて呆然としていた雄一が我に帰ったように夏美のスマホに手を伸ばし、動画を停止した。
動画が止まっても気分の悪さと部屋に充満している重苦しさに変化はない。
「いまよい村なんて存在しない。トミーはどこに消えたんだ?」



