カメラが夏美の部屋を映し出した。
さっき出ていったまま床に転がっているクッションを夏美が拾い上げて元に戻した。
「お騒がせしちゃって、ごめんね?」
「全然、俺のことは気にしないで。こうして夏美の一歩を撮影することができて、すごく光栄だよ」
「大げさだよ、家から少し出ただけなのに」
だけど夏美の顔は嬉しそうだ。
「夏美、足は大丈夫か?」
部屋に入ってきた雄一の手にはタオルが握られている。
夏美の母親から受け取ってきたようだ。
「うん。平気」
ベッドの端に座って足を上げて見せると、足裏が少し赤くなっている。
雄一が夏美の前に座ってその足を吹きはじめた。
「彼氏が渾身敵でよかったね」
「彼氏って……」
夏美が顔を真赤になって左右に首をふる。
だけど否定はしないところに達也が軽く笑った。
「今回外へ出られたことで、なにかが変わると思う?」
「まだわからないけど、でもなにか変わればいいなって思うよ」
さっき出ていったまま床に転がっているクッションを夏美が拾い上げて元に戻した。
「お騒がせしちゃって、ごめんね?」
「全然、俺のことは気にしないで。こうして夏美の一歩を撮影することができて、すごく光栄だよ」
「大げさだよ、家から少し出ただけなのに」
だけど夏美の顔は嬉しそうだ。
「夏美、足は大丈夫か?」
部屋に入ってきた雄一の手にはタオルが握られている。
夏美の母親から受け取ってきたようだ。
「うん。平気」
ベッドの端に座って足を上げて見せると、足裏が少し赤くなっている。
雄一が夏美の前に座ってその足を吹きはじめた。
「彼氏が渾身敵でよかったね」
「彼氏って……」
夏美が顔を真赤になって左右に首をふる。
だけど否定はしないところに達也が軽く笑った。
「今回外へ出られたことで、なにかが変わると思う?」
「まだわからないけど、でもなにか変わればいいなって思うよ」



