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民泊へ戻ってきた達也はもう一泊することを告げて6畳の部屋に戻ってきていた。
部屋にあるのは小さなテーブルと形だけの金庫。
それにテレビだけだった。
さっきからテレビが垂れ流しになっているが、達也は窓の外を見つめている。
カメラは終始回しっぱなしになり、今は床に無造作に置かれていて、達也の様子を録画し続けていた。
「俺ひとりでこれからどうしろって言うんだよ……早く連絡してきてくれよぉ」
そんな悲痛な気持ちが通じたかのように、達也のスマホが震えた。
テーブルに置かれていたそれに達也が飛びつく。
すぐに通話状態になった。
「雄一!?」
『あぁ、達也。待たせて悪かった』
カメラ通話の画面には真っ暗になった山の様子が写っている。
近くに川でも流れているのか、水の音も聞こえてきた。
「お前、今どうなってるんだよ? 夏美ちゃんは!?」
『夏美は大丈夫だ。な?』
カメラが雄一の横へ向けられる。
そこには昼間と同じ格好をした夏美が恥ずかしそうに立っていた。
民泊へ戻ってきた達也はもう一泊することを告げて6畳の部屋に戻ってきていた。
部屋にあるのは小さなテーブルと形だけの金庫。
それにテレビだけだった。
さっきからテレビが垂れ流しになっているが、達也は窓の外を見つめている。
カメラは終始回しっぱなしになり、今は床に無造作に置かれていて、達也の様子を録画し続けていた。
「俺ひとりでこれからどうしろって言うんだよ……早く連絡してきてくれよぉ」
そんな悲痛な気持ちが通じたかのように、達也のスマホが震えた。
テーブルに置かれていたそれに達也が飛びつく。
すぐに通話状態になった。
「雄一!?」
『あぁ、達也。待たせて悪かった』
カメラ通話の画面には真っ暗になった山の様子が写っている。
近くに川でも流れているのか、水の音も聞こえてきた。
「お前、今どうなってるんだよ? 夏美ちゃんは!?」
『夏美は大丈夫だ。な?』
カメラが雄一の横へ向けられる。
そこには昼間と同じ格好をした夏美が恥ずかしそうに立っていた。



