『うぅ……お兄さん……私を選んで』
モゴモゴと口の中で誘い文句を言う。
雄一が目の前にいることも理解していない様子だ。
雄一は軽く舌打ちをして入ってきたドアへと進んでいく。
細いドアから外へ出ると、木々の隙間へと身を潜めて夏美を座らせた。
『夏美、おい、夏美大丈夫か?』
雄一が何度も声をかけるが反応は怪しい。
「雄一、見つからない場所に連れて行ったほうがいい。薬物が体から抜けるのを待つんだ」
『わかった。それじゃ一旦通話を切るからな。大丈夫、俺と夏美はきっとここから脱出する』
そう言って雄一は通話を切ったのだった。
モゴモゴと口の中で誘い文句を言う。
雄一が目の前にいることも理解していない様子だ。
雄一は軽く舌打ちをして入ってきたドアへと進んでいく。
細いドアから外へ出ると、木々の隙間へと身を潜めて夏美を座らせた。
『夏美、おい、夏美大丈夫か?』
雄一が何度も声をかけるが反応は怪しい。
「雄一、見つからない場所に連れて行ったほうがいい。薬物が体から抜けるのを待つんだ」
『わかった。それじゃ一旦通話を切るからな。大丈夫、俺と夏美はきっとここから脱出する』
そう言って雄一は通話を切ったのだった。



