「はい。滝と駅前のラーメン屋に行きました。ラーメン屋のお兄さんはすごく気さくで優しい人でした。ラーメンもおいしくて、おかわりしたんですよ」
その説明に気を良くしたようで、事務員の男性はお腹を揺らして笑った。
「そうだろ。あそこのラーメンは町で唯一の店だから、大学の友達にもしっかり宣伝しておいてくれ」
「もちろんです。それで、あなたはこの小学校でどれくらい勤務されてるんですか?」
「私はかれこれ13年くらいになるよ。その前は隣町にある小学校で事務員をしていたんだけどね、縁があってこっちに移ってきたんだ」
「それじゃ、この学校の歴史なんかにも詳しいんですね?」
「まぁねぇ? この13年間で沢山の生徒たちを見送ってきたし、沢山の行事も見てきた」
「その中で印象的だったことはなにかありますか? 良かったことでも、悪かったことでも」
「良かったことといえばもちろん、小さな子どもが大きく成長して卒業していくのを見たときだなぁ。あれは毎年見ても泣けてくるよ」
事務員の男性の目にジワリと涙が滲んでくる。
よほど涙もろいのだろう。
その説明に気を良くしたようで、事務員の男性はお腹を揺らして笑った。
「そうだろ。あそこのラーメンは町で唯一の店だから、大学の友達にもしっかり宣伝しておいてくれ」
「もちろんです。それで、あなたはこの小学校でどれくらい勤務されてるんですか?」
「私はかれこれ13年くらいになるよ。その前は隣町にある小学校で事務員をしていたんだけどね、縁があってこっちに移ってきたんだ」
「それじゃ、この学校の歴史なんかにも詳しいんですね?」
「まぁねぇ? この13年間で沢山の生徒たちを見送ってきたし、沢山の行事も見てきた」
「その中で印象的だったことはなにかありますか? 良かったことでも、悪かったことでも」
「良かったことといえばもちろん、小さな子どもが大きく成長して卒業していくのを見たときだなぁ。あれは毎年見ても泣けてくるよ」
事務員の男性の目にジワリと涙が滲んでくる。
よほど涙もろいのだろう。



