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車の中で町の地図を広げている雄一。
「これから近くの小学校に行ってみようと思う」
「いなくなったっていう子供のことを調べるのか?」
「あぁ。この町には小学校がひとつ。中学校は隣町にあるみたいだな」
雄一は道順を頭に叩き込むと地図を片付けて車を発進させた。
「その子供の失踪がいまよい村と関係していると思うか?」
「さぁ、どうかな。だけどいまよい村ができたのと同じ時期に行方不明になっているのは気になる。なにも関係ないかもしれないけど、調べる価値はあるんじゃないか?」
「もし、なにも見つからなかったら?」
「……その時はまた調べ直す」
「なぁ、本当にいいのか?」
「なにがだよ」
「夏美ちゃんだよ。夏美ちゃんの過去を聞くと、なんかもうやるせなくてさ。今幸せだと思ってるんだったら、そっとしておいてもいいんじゃねぇのかなって」
車の中で町の地図を広げている雄一。
「これから近くの小学校に行ってみようと思う」
「いなくなったっていう子供のことを調べるのか?」
「あぁ。この町には小学校がひとつ。中学校は隣町にあるみたいだな」
雄一は道順を頭に叩き込むと地図を片付けて車を発進させた。
「その子供の失踪がいまよい村と関係していると思うか?」
「さぁ、どうかな。だけどいまよい村ができたのと同じ時期に行方不明になっているのは気になる。なにも関係ないかもしれないけど、調べる価値はあるんじゃないか?」
「もし、なにも見つからなかったら?」
「……その時はまた調べ直す」
「なぁ、本当にいいのか?」
「なにがだよ」
「夏美ちゃんだよ。夏美ちゃんの過去を聞くと、なんかもうやるせなくてさ。今幸せだと思ってるんだったら、そっとしておいてもいいんじゃねぇのかなって」



