達也は自分の顔を撮して熱弁したあと、右手をズボンでふいた。
「じゃ、じゃあ失礼します」
達也が夏美の手を掴む。

その瞬間雄一が達也の足に蹴りを入れた。
「いって! なにすんだよ雄一!」
「悪いな、足が当たった」

「わざと蹴っただろうが!」
「おわ、夏美こいつ怒ってるぞ。逃げろ!」
雄一と夏美が手を握りあって走り出す。

その先にコンビニの看板が見えた。
「はいはい。お遊びはここまで。店内に入るから、カメラを一旦切ります」