翌日学校で昨日の出来事を説明すると希は渋い顔をした。
「スマホ持ってないかぁ。それは脈なしかもね」
希は今日もポッキーをポリポリと食べている。
食べかすが落ちないように会話するのが得意みたいだ。
「やっぱり、そうだよねぇ」
ため息交じりにつぶやいて机に突っ伏した。
昨日の時点でわかっていたことだけれど、友達に相談して断定されると更に落ち込んでしまう。
「でも伊賀さんって人も探している人に会えないって言ってたんだよね? ってことは、スマホがないことは本当なのかも」
「それは私も思った! でも、それならなにか別の手段とかさぁ……」
ハードルは高くなるけれどパソコンのアドレスとか、家の電話ならあるかもしれない。
それを伝えられたところで連絡する勇気は出ないかもしれないけれど、少なくとも脈なしだと思って落ち込むことはなかったかもしれない。
「また次に会ったときに教えてもらうしかないんじゃない?」
希の言葉にぐぅとうめき声を上げる。
次にいつ伊賀さんに会えるかもわからないし、またあの道を通うしかないんだろうか。
会えないことがこんなにつらいことだなんて知らなかった。
寝返りを打つように顔を向きを変えると廊下を行き交う生徒たちの姿が見えた。
みんな自分よりも楽しそうで幸せそうに見えてしまう。
しばらく廊下の光景を見つめていると、1人だけ胸のリボンの色が青い生徒が横切っていって顔を上げた。
1年生は赤色、私達2年生は緑色、3年生は青色と決まっているので、この階に青いリボンの生徒がいたら目立つのだ。
「スマホ持ってないかぁ。それは脈なしかもね」
希は今日もポッキーをポリポリと食べている。
食べかすが落ちないように会話するのが得意みたいだ。
「やっぱり、そうだよねぇ」
ため息交じりにつぶやいて机に突っ伏した。
昨日の時点でわかっていたことだけれど、友達に相談して断定されると更に落ち込んでしまう。
「でも伊賀さんって人も探している人に会えないって言ってたんだよね? ってことは、スマホがないことは本当なのかも」
「それは私も思った! でも、それならなにか別の手段とかさぁ……」
ハードルは高くなるけれどパソコンのアドレスとか、家の電話ならあるかもしれない。
それを伝えられたところで連絡する勇気は出ないかもしれないけれど、少なくとも脈なしだと思って落ち込むことはなかったかもしれない。
「また次に会ったときに教えてもらうしかないんじゃない?」
希の言葉にぐぅとうめき声を上げる。
次にいつ伊賀さんに会えるかもわからないし、またあの道を通うしかないんだろうか。
会えないことがこんなにつらいことだなんて知らなかった。
寝返りを打つように顔を向きを変えると廊下を行き交う生徒たちの姿が見えた。
みんな自分よりも楽しそうで幸せそうに見えてしまう。
しばらく廊下の光景を見つめていると、1人だけ胸のリボンの色が青い生徒が横切っていって顔を上げた。
1年生は赤色、私達2年生は緑色、3年生は青色と決まっているので、この階に青いリボンの生徒がいたら目立つのだ。



