はぁー、また人生のやり直し…其れも異世界だなんて「では神様行きましょう」
「おいおいどこへ行く気じゃ!」?…異世界じゃないの?
「まだ説明が おわっておらぬだろうに!そんなんだからボッチだったのじゃ!」
神にディスられた!
「わしが創造した世界は三つある おぬしがいた地球、魔球、神球 じゃ おぬしには神球に行ってもらう。其処は神法がある世界じゃ」「…神法?」「神法とは地球でいうとこの魔法じゃな。まあ地球では話だけで魔法は使えんがな」
えっ!なんと!魔法(神法)が使える! ほうきで飛んだり猫がしゃべったり 毒リンゴで姫が眠ったり エへへ
「なに にやけてるのじゃ…」 神にジト目されたよ。→_→
魔法かぁー私が子供の頃には考えもつかなかったよ…「なに泣いておる?」「いえ、そんな世界も在ったんですね」
「神球の人間達は大した神法は使えん 地球で言うゲームでたとえるなら」ゲームって!
「Lv.100が限界じゃろて 普通は Lv.一桁が良いところじゃ 習得できる魔法も 一つ二つじゃ」
えー、じゃあ指先に小さな火が付く程度…ライターの方が凄くね
「なに仏頂面しておる おぬしに与える神法は無限じゃぞ」
「無限?マジで?…」「わ…わたし声が若返って…」手が…手が…「ツヤツヤしてる?」
「おっ気が付いたか おぬしを14才にした 転生で一からも良いのじゃが おぬしのことだから また ボッチになりそうじゃしのう」 うっ!ボッチだっていいじゃないか!
「ヤッホー!…」「「ヤッホ――!!」」「「「ヤッホ―――!!!」」」
「「「うるさいわ!馬鹿垂れ!」」」「此処は山頂ではないわ!」
神様が言うには 地球の人間達は面白い発想で目まぐるしい発展をしているらしくそのアイデアを神様も利用してるらしい そのアイデアを機能として わたしに付与してくれた
「神様神様 視界の右上に笑顔のマークがあるのだけど…?」
「うむ オープンと念じてみよ」
オープン?…あっ!ステータス無限、スキル未取得、レベル Lv.0 …
「ステータス無限、スキル未取得、レベル Lv.0 どうやって神法使えばいいの?」
「必要な時に必要な神法を創造してみよ つどスキルが増えていくじゃろうて」
「ヤッホー!」…「ヤッホー!」「やったー!山びこが返って来たよ!」…神びこ?
「はあー 気が済んだか…。」
「それから おぬしは一度死んでおる。二度目の人生じゃからな 寿命が来るまで死なんぞ」
…死なない? 「刺されたりしたら?」「刺さらんな」刺さらん?無敵かっ!「寿命って いくつまで生きられるの?」「…ひ・み・つ…!」 「…」
「そうそう人里離れた森に家を用意したから そこで 此れからの事を考えればよいじゃろうて」
「でわ 行くか」「はい」「着いたぞ」「はやッ⁉」
「ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴっ!」 一瞬にして景色が変わった 森に囲まれた ログハウスといった感じだ
可愛い鳴き声もする…窓辺にリスさんがドングリを運んで来たりして ふふ
「神様 色々とありがとうございました 新しい人生 思いっきり楽しみたいと思います」
そういえば神様の名前も知らない わたしの名前も言ってなかった
「神様 わたしの名前は」「知っとるぞ 神薙 うめ じゃろ。わしの名は神マロンじゃ」
うっ! そうわたしの名前は神薙 うめ 人前であまり名乗ることはなかった 商社時代 新入社員が入るたびに キラキラした名前が…眩しかったなぁー あの子達は魔法に憧れる子供時代を送ったんだろうな…よりによって神までもがマロンとか…カタカナかよ!なんかムカつく!
「どうした?ほほうそうかそうか わしの神々しい名に魅入ったか!ハハッ」
「…?(怒)」いや魅入ったかって どちらかと言うと胸焼けしそうなんだけど…自分の名があまり好きではないのは確かだ。…お父さんお母さんごめんなさい。
「なにを其処で懺悔して居る…」
母の名は小梅だった そう可愛い名だと思ったものだ…それに比べて…
「マロン様 わたしこの世界では 小梅と名乗ってもよろしいでしょうか?」
「 …」「…問題な… ないぞ そもそも言葉も文字も違うからな…好きにするとよい!」
そうだった! 今更ながら別世界で言葉や文字をどうしたものか…勉強は嫌いではなかったが、余裕もなかったし信用もしてなかったな…どんだけひねくれてるんだよ!私!
「言葉も文字も其方は習得済みになって居るから 今まで通り過ごすと良い」
なっなんと 今まで通りで通じるとは。流石神!「おー! 神様! マロン様! お代官様!」
「なんじゃ お代官様とは まー良い この世界のことも教えんといかんし、では中に入って飯にしよう!」
「ぎゅるるるるる…」
そうだ 目覚めてから何も食べてなかった。若返ったせいか お腹も空くようだ、若いって良いね!
「…」って!…「神様も食べるのですか?」「そりゃあ食べるぞ ここで暮らすからのう」
…はい? なんですと⁉
「そ、そうですか…神様って何をお食べになるんですか?…生贄とか…」
「何をバカな事を言って居る、其方らとかわらんぞ。…別に食べんでも大丈夫だがな」
「ほら、入るぞ!」
