* 優奈は海音とてを繋ぎながら、違和感を覚えていた。 海音の手は温かい。 逆に山音の手はいつも冷たかった。 その温かさにホッと胸を撫で下ろす。 双子なのに、正反対な二人。 それでも二人で一人。 そんな二人をずっと……ずっと、近くで見ていられると思っていたのに……。 山音がいなくなってから違和感が続いている。 少しずつ、少しずつ、小さな違和感が……。