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今日も私達はウソをつく。
海音が山音になり、海音演じている事を知りながら、騙され続ける優奈。海音は山音になり海音を演じ続ける。
何だかややこしいが、これが私達の日常だ。
「優奈、おはよう!」
「うん!海音おはよう!」
私は海音に挨拶してから、山音の写真にも手を合わせ、笑顔で挨拶をする。
「山音おはよう」
写真の山音が少し微笑んだような気がした。
私達は今後もウソをつき続ける。
それは一生……私達が生きている限り続くのかもしれない。
それでもいい。
あなたを守るためなら、あなたの心を守るためならば……。
私はいつだって何度だってウソをつく。
* fin *


