桜が嫌いになった理由

「やめとく。今付き合ってる人がいるから」

 そういうメールが返ってきた。

 つまり、あの夜の彼女は、変でも何でもなかったのだった。それからの僕は散々だった。

 上司は残業どころか、無給で休日出勤を命じることが多くなり「こんな調子なら会社辞めます」と言ったら、逆に自分の仕事量が増えるのを恐れたのか、新しい人員の手配もせず上司がさっさと辞めていった。