８２話

「うわぁっ」
……戻ってきた……？
あたりをみまわすと、そこは、あの時、湊が死んだ日にあそんだ公園だった。
「あ……」
懐かしいな、そう思うと、自然と涙が出てきた。
「ん……ゆと……大丈夫？」
「う……ん。夏芽。大丈夫」
でも涙は止まらない。
その時、望が言った
「なんか、紙が落ちてるぞ」
「「「「へ……？」」」」
その紙を望が僕たち全員に見えるようにした。
その紙には文字が書かれていた。
…………その文字は、湊の文字だった。
そこには

『みんな、今日は……今回は一緒にゲームをしてくれてありがとう。楽しかったよ。夏芽、夏芽はの元気な姿が見れてボクはよかったよ。望、今回のゲームつらかった？楽しかった？気になるなぁ彩音、今日のゲーム自信あるんだけどどうだった？そして、最後にゆと。ゆとは今回のゲームのMVｐだよ。みんな、ありがとう。また、あったら、ゲームしようね』

と書いてあり、最後の方は涙のシミが紙についていた。
その手紙を読んで、僕はもっと泣いてしまった。