60話(彩音&望視点)

扉を開けた先には大きな螺旋階段があった。
「うわぁ」
でっかい……
「こ、これのぼるのか……?」
「あ…………」
そう考えると、相当な長さだった。
これ、たぶん塔の一番上まで続いてるよね……
「う……」
「望、がんばろ」
「彩音……っとおけ」
私たちは階段に一歩踏み出した。