４３話(湊視点)

～４年前～

小学４年生、夏
「今日は、ありがとう」
日が暮れるまで、５人、
水鳥彩音ちゃんと、兎咲ゆとくん、尾田夏芽ちゃん、相川樹季くん、桐里望くん、と遊んだ
「うん！楽しかった！また遊ぼう！湊！」
「ボクも遊びたい！みんな、また遊んでください」
「……敬語じゃなくていいんだぞ」
「わかった！」
そして、６時を告げるチャイムが公園に響き渡った。
「あ……帰らなきゃ……」
「湊、また今度、この公園で遊ぼう。じゃあ、また次遊ぶとき」
「ばいばい」

そうして、ボクは家に向かって歩いていた。
久しぶりに、楽しかったな。
そうして、家に帰る、という、怖さを思い出すのを忘れていた。
そして、ボクはそのままのテンションで家に帰った。
「ただいま！」
その瞬間、家にいた、お母さんがこっちに来て、ボクの頬をたたいた。

パシッ

「え……？」