あの夏の約束

38話(夏芽視点)

「どうしようかな……」
これから……とりあえず、この死体の家からは立ち去ろう……
……ゾンビになってたら嫌だし……
「えっと、出口は……」
私は出口から、外に出てそしてほかの家に入った。
「電話……」
そして、繰り返しているうち、5軒目
「あった!」
私は電話を見つけた。
どうしよう……誰にかけよう……
ゆとは……自分で解決しそうだし……樹季は寝てそう……望は言わなくていい……とか言いそうだし……彩音にしよう。
私はさっきと同じ方法で電話をかけた。
水鳥、彩音に。

ガチャ

「彩音ッ!」
「え?え?えっと、夏芽!?なんで?」
「あ、えっと……」
なんていえばいいんだろう……
「なんで、話せるの?あ、もしかして塔についたの!?」
「ついてないんだけど……電話を見つけて……」
「電話?へぇ~!で、何かあるの?」
あ……
「えっとね、湊いるでしょ?それでね……」
「ッ……ごめん。夏芽。こっち、今忙しいから話は、またあとでね」

ツーツー

「あっ」
話、聞いてくれなかった……