37話(樹季視点)

「とっお」
もしかして、俺、あそこよったから遠回りになった?
…………疲れたよ?
どっかに裏道ないの……?
だいぶ歩いた後、俺は、落とし穴に落ちた。

「は?」

…………なんで、落とし穴なんかが、あるんだ?
普通に落ちたし……
そして、そこが地下通路になっているのが見えた。
「もしかして……これを進めば、たどり着くのでは?」
俺はそれを信じて歩くことにした。

「ん……くらい……」
暗すぎる……虫とかは出てきてもいいけど……幽霊だけは出てこないでね?
そして、もっと歩き続けることにした。