31話(湊視点)

「はぁ……」
もう、そろそろゲームが終盤にいってるのかな……
まぁ、でも塔に近づくには、気づく必要があるし。
2つの方法のうちのどちらかに。
1つ目が、地下ルート。塔の周りにある4つ入り口があって、そこから進むと塔に入れる仕組み。まぁ、これは……見つけられたら、単純。
2つ目が…………自分を殺して、生き返る先をボク、入野湊を選択する。これは、考えないと無理だけど……ゆとならやりかねないかも……
選択が入野湊なのかというと、
祈里は、祈里。ボクが、ゲームを作ってもらった時、ボクのうれしさ、祈りなどの感情がボクの体から出て、ゲームマスターになった存在。だから、ボクでもあるし、他人でもある。
だけど、
ボクはボク。入野湊。正真正銘の本物。
まぁ、今はとある、1部屋に監禁されているけど。
このゲームを作ってもらって、祈里に
「こっちのほうが、おもしろいから。」
と、言われ、監禁された。
みんながゴールしたら、ボクもみんなに会える。
だから、クリアしてね。

そしてみんな、もっともっと楽しんでね。
みんなが笑ってゲームをしているところを見ると、ボクも笑顔になるし、楽しくなるから。

~祈里と湊~

「ゲームを作ってください」

ボク、入野湊は神様に言っていた。
いや、土下座をして、床に頭をこすりつけていた。
どうしてこうなったかというと、さかのぼること1時間。

ボクが死んだ時までさかのぼる。